日本のうたをとりもどそう!参加者レポート

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★北村弥生(共立女子大学文芸学部教員)

01yamamoto今回のワークショップは、世界で何番目かの楽しいひとときでした。感謝の言葉もありません。

私一人車で行ったら、なんと迷って30分遅刻!ちょうどWS滑りこみセーフでした。ごめんなさい。

WSが始まってみれば楽しいやら恥ずかしいやら。一体、どんな方がいらしているのかしらと後ろを振り返れば、前回の講義でメシアンの美しい旋律へ開眼させてくださったあの福士則夫先生が民謡を歌っておられました。ということはきっと偉いかたばかりなんだろうなあと思いながらも、恥をかき捨て私もヘナチョコ民謡を唄いました。本当に心いくまで楽しみました!ありがとうございました。

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日本のうたをとりもどそう!

2014年度コンクール、作品公募情報

▼第11回現代音楽演奏コンクール“競楽XI”(締切:9月30日)

・募集要項
http://www.jscm.net/form/kyougaku11youkou.pdf

・申込用紙
http://www.jscm.net/form/kyougaku11submit.pdf

 

▼第31回現音作曲新人賞(締切:6月27日⇒募集終了

・募集要項
http://www.jscm.net/form/31stjac.pdf

・申込用紙
http://www.jscm.net/form/jac.pdf

 

▼百留敬雄ヴァイオリンリサイタル(締切:8月29日⇒募集終了

・四弦/五弦ヴァイオリン作品募集要項
http://www.jscm.net/form/hyakutome-youkou.pdf

 

現音 音楽づくりワークショップ2014 vol.2 日本のうたをとりもどそう!9月6日(土)国立音楽大学で開催!

日本のうたをとりもどそう!

現音 音楽づくりワークショップ2014 vol.2
日本のうたをとりもどそう!

2014年9月6日[土]国立音楽大学

 

●講義 13:30〜14:00
誰もができる音楽づくり
講師:山本幸正

日本のうたをとりもどす—かつて日本人は、自分の気持ちを自由に歌って表現したり、掛け合いで歌ったりすることができたのです(小島美子)。中村明一さんが挑戦しようとしているのは、このような、かつて誰もができたであろう即興的な「うた」を、意思疎通や気持ちの通い合いを背景につくる試みです。音楽づくりを即興的な「うた」による根源的な形に戻すことは、これからの日本の音楽教育にも一石を投じることになるでしょう。

山本幸正(国立音楽大学教授)
東京学芸大学教育学部卒業、同大学院音楽教育専攻修了。東京都立高等学校教諭、東京都立教育研究所指導主事、洗足学園音楽大学教授を経て、現在、国立音楽大学教授。高等学校在職中に東京芸術大学音楽教育研究室で創作指導の研修を受ける。教育出版高等学校音楽教科書著者(昭和60年~平成7年、平成10年~現在)。全日本音楽教育研究会大学部会監事。日本民俗音楽学会、日本音楽教育学会会員。東京都高等学校音楽教育研究会講師。

 

●ワークショップ 14:00〜15:30
環境、身体、音、声、言語、音楽を一体化 させた「音楽づくり」ワークショップ 日本のうたをとりもどす
ワークショップリーダー:中村明一

音楽づくりは、誰でもができることです。事実、世界中には一般の人達が作った素晴らしい音楽が残っています。これは、人間が伝統、環境その他から影響を受けながら、生活、労働の中で共有概念を持ち、身体、音、言語、声、音楽を媒介として、自然、神仏、人間、自己とコミュニケーションをとってきた結果残ったものです。このワークショップでは、伝統、環境の代わりに共有概念として物語を使い、それを手がかりに身体表現、音、声、言葉、音楽などを、根源的な方法で創っていただきます。

中村明一(作曲家/尺八演奏家/日本現代音楽協会会員)
バークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院大学院にて作曲と即興法を学ぶ。日本古来の呼吸法・密息、循環呼吸、倍音、多重音奏法を操る。CD「虚無僧尺八の世界」シリーズにて平成11年度,17年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞。第19回松尾芸能賞。作曲家としても、NHK、ドイツ国営放送、ラベル弦楽四重奏団、シベリウス弦楽四重奏団等より委嘱を受け、第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞。著書に『倍音』(春秋社)、『密息で身体が変わる』(新潮社)他。洗足学園音楽大学大学院、山梨学院大学、桐朋学園芸術短期大学講師。

 

コーディネーター:森垣桂一(国立音楽大学教授 日本現代音楽協会理事)
統括プロデューサー:坪能克裕(日本現代音楽協会 現代音楽教育プログラム研究部会長)

 

▼参加お申込み

参加料無料
資料代500円 日本現代音楽協会協定校(国立音楽大学、東京音楽大学、洗足学園音楽大学、桐朋学園大学)学生は無料

日本現代音楽協会宛にメール(80th(a)jscm.net)またはFAX(03-3446-3507)にてお申し込みください。
記入項目:1.参加者氏名(よみがな)/2.職業(学生の場合は学校名)/3.電話番号/4.E-mail または FAX番号

定員:30名(定員に達し次第受付を終了致します)

 

 

■主催・お問合せ:日本現代音楽協会 現代音楽教育プログラム研究部会(EPCoM) 電話:03-3446-3506
■協力:国立音楽大学

メシアンの音階で遊ぼう!参加者レポート

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須藤英子(ピアニスト/第14回朝日現代音楽賞受賞者)

メシアン02普段、楽譜を凝視しながら演奏することが普通になっている私にとって、今回のワークショップは「視ること」から「聴くこと」へ、もう一度意識を向け直す良い機会になりました。

子供から大人まで、またアマチュアからプロまで、年齢や音楽歴に関わらず、相手の音を「聴いて」反応していく集団即興的な在り方は、とてもクリエイティブな場でもありました。

大作曲家の先生方が、童心に戻られて演奏されるお茶目なお姿(!)を拝見できたのも、今回のワークショップならではの特典だった気がします。貴重な体験をさせていただき、どうもありがとうございました。

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倉内直子《Where We Are-for Piccolo and Toy Piano》
演奏:間部令子(ピッコロ)須藤英子(トイピアノ)
録音:2014年2月28日 東京オペラシティリサイタルホール
〈現代の音楽展2014—触発と対話〉「協創の未来~“競楽”優勝・入賞者によるコラボレーションリサイ­タル」

 

 

 

★中川俊郎(作曲家/日本現代音楽協会副会長)

メシアン03私が同じグループになった方々は、ピアノの須藤英子さんは言わずもがな、藝大の学生さん二人、アマチュアオーケストラでかなり演奏経験を積まれたオーボエ奏者の方など、筋金入りの若い人たちで、自分で楽器を持ち寄っていらしたものですから、最初から最後まで圧倒されました!

大学生の彼らにビックリしたのは、ワークショップの最初に、参加者全員で輪になって拍手廻しをした時からでした。反応時間が普通速くても一人0.3秒ぐらいなのに彼らは同じ時間で三人通過していましたから、3倍の速さです! その彼らと同じグループになって音楽づくりをすることに…(笑)。脳の瞬間的な情報処理能力と、いろいろなものを「急に」受け入れる能力ともしかしたら…何かのつながりがあるのか、と思いました。

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メシアンの音階で遊ぼう!

第31回現音作曲新人入選作決定

7月24日(木)午後1時より日本現代音楽協会事務所に於いて、第31回現音作曲新人賞の譜面審査が行われました(作品募集テーマ:ピアノ2台奏者3名までのピアノ作品)。

全29作の応募の中から、山内雅弘審査員長、金子仁美・中川俊郎審査員による厳正な審査の結果、新人賞候補作品(入選作)に下記の4作が選ばれました。

10月23日(木)東京音楽大学にて行われる〈現音・秋の音楽展2014〉「第31回現音作曲新人賞本選会」に於いて、演奏審査により新人賞受賞作を決定します(18:30開演予定、ピアノ演奏:菊地祐介・篠田昌伸・藤原亜美)

 

■入選(作曲者五十音順に表記)

旭井 翔一(Shoichi ASAI)
《テクノ依存症》(2014)[編成:2Pf (Pf1=4hands)]
1988年福井県生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。野平一郎、土田英介、徳永崇、篠田昌伸の各氏に師事。

樋口 鉄平(Teppei HIGUCHI)
《Sanctuary for piano solo》(2011-2012, 2014)[編成:Pf]
1989年大阪府生まれ。桐朋学園大学を経て東京藝術大学大学院在籍中。石島正博、池田哲美、西村朗の各氏に師事。

守屋 祐介(Yusuke MORIYA)
《2つの小品》(2014)[編成:2Pf]
1984年生まれ。武蔵野音楽大学音楽教育学科卒業。桐朋学園大学音楽学部研究科作曲専攻に在籍中。田辺恒弥、近藤譲、福士則夫の各氏に師事。

山本 雄一(Yuichi YAMAMOTO)
《2台のピアノと3人の奏者の為のコスモフォニー》(2014)[編成:2Pf, 3Players]
1992年生まれ。現在東京藝術大学音楽学部作曲科に在籍中。これまでMatthew Hagle、木ノ脇香織等に師事。