アンサンブル・ルシェルシュ来日公演2月11日(土)東京オペラシティリサイタルホールで開催!

世界に開く窓 欧州のアンサンブル
(1) アンサンブル・ルシェルシュ来日公演
+ Live Streaming

2023年211日(土)18:30開場 19:00開演
東京オペラシティリサイタルホール(京王新線「初台」駅直結)

企画制作:福井とも子/監修:福士則夫

 

ルシェルシュ待望の日本公演!
少しずつ日常が戻り、海外との往来が復活しつつある中、延期となっていたこの企画も動き始め、ようやくドイツからアンサンブル・ルシェルシュを迎えられることとなりました。待った甲斐あって、この間に完成したヘルムート・ラッヘンマンの最新作、ルシェルシュの為に作曲された弦楽三重奏日本初演も実現できそうです。ルシェルシュによって2022年4月に初演されて以来、既に再演と改作が何度も繰り返されているこの作品、実はルシェルシュが委嘱したのは30年以上も前のこと、まさに待望の新作の誕生となりました。第1弦楽三重奏曲(1965)から58年を経て、87歳となったラッヘンマンがついに完成させた第2弦楽三重奏曲《メ・ザディウ》。演奏時間約30分というこの大作に挑むのは、メリーズ・メリンガー(Violin)、新メンバーのソフィア・フォン・アッツィンゲン(Viola)オーサ・オーカベルク(Cello)です。作曲家本人との数十時間を超える濃密なリハーサルを経て練磨された演奏に、期待が高まります。また様々な奏法による多彩な表現が求められるマールトン・イッレスのクラリネットソロは、ルシェルシュ日本人メンバーである岡静代のまさに本領発揮となるでしょう。さらに本公演では、このドイツ屈指の団体が、彼らのレパートリーに加え、現音会員(伊藤彰、深澤倫子、森田泰之進)の新作も演奏することになっています。こちらもお楽しみに。ふたたび世界への窓を開く時、どうぞお聴き逃しなく! 国際部長:福井とも子

 

アンサンブル・ルシェルシュ ENSEMBLE RECHERCHE
岡 静代 Shizuyo Oka, clarinet
メリーズ・メリンガー Melise Mellinger, violin
ソフィア・フォン・アッツィンゲン Sofia von Atzingen, viola
オーサ・オーカベルク Åsa Åkerberg, violoncello

 

ヘルムート・ラッヘンマン
第2弦楽三重奏曲「メ・ザディウ」2021/2022 日本初演 Vn, Va, Vc

マールトン・イッレス
サイコグラムII 「レッテゴーシュ」2015 日本初演 Cl

福井とも子
ダブレット + 1 2012 演奏者推薦作品 Cl, Vn, Vc

伊藤 彰
薄墨色の技法 2022 初演 B-Cl, Vn, Va, Vc

深澤倫子
ルフレII バスクラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための 2022 初演

森田泰之進
雲に聴く 2022 初演 Cl, Vn, Vc

 ※演奏順未定

 

インターネット配信実施
ネット視聴チケット(¥2,000)をご購入の上こちらで視聴申込みを行って頂くと、生配信がご視聴頂けます(アーカイブはありません)。なお、視聴者の受信環境や、配信システムのトラブルにより、映像や音声の乱れ、公演の一時中断、途中終了の可能性があります。予めご了承ください。

 

Ticket Information

座席チケット 全自由席 ※未就学児入場不可
一般3,500円ネットで購入
学生2,000円ネットで購入
当日4,000円 ⇒ 会場にて18:30より販売

ネット視聴チケット
2,000円ネットで購入

クレジットカード、コンビニ払い、キャリア決済、銀行振込、Amazon Pay、Pay-easyで購入可

電話で購入 ⇒ 03-6417-0393(日本現代音楽協会/月-金 10:00-17:00)

 

▼感染症予防対策ご協力のお願い
・発熱、咳等の症状がある場合は来場をお控えください。
・混雑を避けるため入退場時にお待ちいただく場合があります。
・入場時、ご来場者の個人情報をご記入頂きますので予めご了承ください。会場へ提供 致します。
・入場時検温を行います。37.5℃以上の発熱等の症状がある場合は入場をお断りさせ て頂きます。
・会場内ではマスクの着用をお願いします。
・入場後感染が疑われるような症状等が見受けられる場合、必要に応じてご退席頂く

 

主催:特定非営利活動法人日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
助成:芸術文化振興基金、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
後援:一般社団法人日本音楽作家団体協議会

 

アンサンブル・ルシェルシュ:1985年創立以来、500を超える作品の初演を手がけてきたドイツ有数の演奏家団体である。同時代の、特に現代音楽の発展において大きな役割を担い、常に現代音楽シーンを牽引し続けてきた。8人のメンバーはそれぞれがソリストとして活躍できる実力を持っているが、また一方で、学校やセミナーなどで講師を務めるなど、指導者としての資質も備えている。演奏能力のみならず、彼らの音楽性は国内外で高く評価され、ヘルムート・ラッヘンマン、サルヴァトーレ・シャリーノ、ジェラール・グリゼィ等々の大家から若手まで、多くの作曲家がルシェルシュのために新作を書いている。古典的なものから現代に至るあらゆるスタイルの音楽に加え、1700年以前の音楽の現代における再演等、レパートリーは多岐に渡る。ダルムシュタット、ヴィッテン、ドナウエッシンゲン、ザルツブルグ、ルツェルン、プラハ、ワルシャワ等々、発足以来、世界各地の名だたる音楽祭に招待されている。発売されたCDは50枚以上あり、ドイツ批評家賞他、国際的な賞を多く受賞するなど、常に第一線を走り続けている。

LAPSアンサンブル来日公演3月2日(木)豊中市立文化芸術センター小ホールにて開催!

世界に開く窓 欧州のアンサンブル
(2) LAPSアンサンブル来日公演 —現音in関西 vol.9
+ Archive Viewing

2023年32日(木)18:30開場 19:00開演
豊中市立文化芸術センター小ホール(阪急宝塚線「曽根」駅下車徒歩5分)

企画制作:福井とも子

 

ラップトップ(ノートパソコン)とピアノによる二重奏新作上演!
日本現代音楽協会の関西会員が中心となり、毎回演奏家とコラボレートして新作を書く企画「現音in関西」の第9弾は、ベルギーのアンサンブルLAPS(ラップス)が登場する。彼らの最大の特徴は、グループ名にもあるように、Laptop(ノートパソコン)を操作するメンバー3人も、他の楽器メンバー8人と同様に舞台に立ち、共に音楽を作るというスタンスにある。ヨーロッパの様々な音楽祭等で活躍するLAPSのメンバーから今回は、ラップトップ奏者のジル・ドヌーピアニストの籾谷奈芳、そしてLAPS創設者で作曲家のクロード・ルドゥが来日する。2022年1月に彼ら3人がベルギーから行ったZoomレクチャー「初心者のためのMax/MSP」をもとに、10人の作曲家がラップトップ1台+ピアノ1台による表現の可能性に挑む。乞うご期待!! 国際部長:福井とも子

 

LAPSアンサンブル LAPS ENSEMBLE
ジル・ドヌー Gilles Doneux, laptop
籾谷奈芳 Nao Momitani, piano
クロード・ルドゥ Claude Ledoux, composer

 

宇野文夫
フルートとピアノのための二重奏曲 LAPSヴァージョン 1984/2022 初演

門脇 治
laps-lazuli 2022 公募作品 初演

杉野智彦
聴常現象II-領域外-ピアノとラップトップのための 2022 公募作品 初演

田口雅英
ピアノとラップトップの為の「時の泡沫」2022 初演

成本理香  主催者推薦作曲家
水の廻廊~ピアノとラップトップのための 2022 初演

福井とも子
nobody walks much faster than I do. 2022 初演

北條美香代
氷面鏡~ピアノとエレクトロニクスのための~ 2022 初演

増田建太
Autograph 2022 初演

南川弥生
Crystallizing…for Piano and electronics 2022 初演

諸橋玲子
Nue 2022 初演

クロード・ルドゥ
A walnut for Emi 2018/2022 改作初演

 ※演奏順未定

 

インターネット配信実施
ネット視聴チケット(¥1,000)をご購入の上こちらで視聴申込みを行って頂くと、録画配信をご視聴頂けます(生配信はありません。また、一部の作品は配信されない場合があります)。なお、視聴者の受信環境や、配信システムのトラブルにより、映像や音声の乱れ、公演の一時中断、途中終了の可能性があります。予めご了承ください。

 

Ticket Information

座席チケット 全自由席 ※未就学児入場不可
一般2,500円ネットで購入
学生1,000円ネットで購入
当日3,000円 ⇒ 会場にて18:30より販売

ネット視聴チケット
1,000円ネットで購入

クレジットカード、コンビニ払い、キャリア決済、銀行振込、Amazon Pay、Pay-easyで購入可

電話で購入 ⇒ 03-6417-0393(日本現代音楽協会/月-金 10:00-17:00)

 

▼感染症予防対策ご協力のお願い
・発熱、咳等の症状がある場合は来場をお控えください。
・混雑を避けるため入退場時にお待ちいただく場合があります。
・入場時、ご来場者の個人情報をご記入頂きますので予めご了承ください。会場へ提供 致します。
・入場時検温を行います。37.5℃以上の発熱等の症状がある場合は入場をお断りさせ て頂きます。
・会場内ではマスクの着用をお願いします。
・入場後感染が疑われるような症状等が見受けられる場合、必要に応じてご退席頂く

 

主催:特定非営利活動法人日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
助成:芸術文化振興基金
後援:大阪音楽大学同窓会《幸楽会》、神戸学院大学、日本電子音楽協会、一般社団法人日本音楽作家団体協議会

 

LAPSアンサンブル:LAPS―Laptop & Acoustic Production System―は、ベルギーの音楽家たちによる比較的新しい団体である。アンプリファイされた楽器と3台のラップトップコンピュータとによる独自のアンサンブルを作りたいという思いから設立された。演奏家(伝統的な楽器)とエレクトロニクスパフォーマー(コンピュータ)との相互作用によって生み出される、新たな室内楽を創造することが当初のアイデアであった。作曲家で指揮者、そしてこのアンサンブルの設立者でもあるクロード・ルドゥと、ラップトップ・デュオKNAPPメンバーのジル・ゴベール、作曲家のジル・ドヌーらの主導により、LAPSは2013年、Ars Musica音楽祭(ベルギー)で、その活動を開始した。その後も意欲的に、さまざまな作曲家への委嘱を行っている。西洋と東洋の融合をも目指すLAPSは、2015年同楽祭において日本の作曲家の委嘱作品を特集している。ヨーロッパの音楽祭のみならず、中国などアジア各地にも招かれているLAPSであるが、日本での活動はこの演奏会が初となる。

第15回現代音楽演奏コンクール“競楽XV”第1位に打楽器の島田菜摘さん

戦後に作曲された現代音楽作品の演奏を競う「第15回現代音楽演奏コンクール“競楽XV”本選会」(主催:日本現代音楽協会、審査委員長:野平一郎)が2022年12月25日(日)13時30分より、東京都渋谷区のけやきホールに於いて行われ、島田菜摘(しまだ・なつみ)さん=打楽器=が第1位となりました。

第2位は天野由唯さん=ピアノ=、3位は北條歩夢さん=打楽器=。

審査委員特別奨励賞に青栁はる夏さん=打楽器=が選ばれました。

講評、結果発表に続いて、表彰式が行われました。

 

前列左から、丸山里佳(ソプラノ)、風見瑶子(ピアノ)、天野由唯(ピアノ)、島田菜摘(打楽器)、北條歩夢(打楽器)、中村淳(フルート)福光真由(マリンバ)青栁はる夏(打楽器) 後列左から、渡辺俊哉日本現代音楽協会事務局長、露木孝行一般社団法人日本音楽著作権協会常任理事、近藤譲日本現代音楽協会理事長、野平一郎審査委員長、苅田雅治審査委員、糀場富美子審査委員、松平敬審査委員、大石将紀審査委員

第15回現代音楽演奏コンクール“競楽XV”

主催:日本現代音楽協会
助成:一般社団法人日本音楽著作権協会、公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団
協賛:医療法人葵鐘会

審査委員:
野平一郎(作曲・日本現代音楽協会会員/審査委員長)
大石将紀(サクソフォン)
苅田雅治(チェロ)
糀場富美子(作曲・日本現代音楽協会理事)
松平 敬(バリトン)
※50音順

日程:
予選 2022年11月8日(火)9日(水)
本選 2022年12月25日(日)

全35組参加 ※ソロも1組と数える。

会場:
けやきホール(古賀政男音楽博物館内/東京都渋谷区上原)

本選出場者一覧はこちら

 

 

■第1位(日本現代音楽協会より賞状と賞金30万円)

島田 菜摘(しまだ なつみ)打楽器

兵庫県立西宮高校音楽科を経て同志社女子大学音楽学科卒業、同大学音楽専攻科修了。大学卒業時に《頌啓会》音楽賞を受賞。第20回KOBE国際音楽コンクール打楽器C部門最優秀賞・神戸市長賞ほか入賞多数。2015年京都、2019年神戸にてソロリサイタルを開催。

本選演奏曲:
池辺晋一郎/モノヴァランス IV マリンバ等のために(1975)

 

 

■第2位(日本現代音楽協会より賞状と賞金10万円)

天野 由唯(あまの ゆい)ピアノ

東京藝術大学音楽学部作曲科4年次在学中。作曲及び作曲理論の研鑽に努めると同時に、新曲初演や室内楽演奏にも積極的に携わる。ショパン国際ピアノコンクールin ASIA第21回大学生部門銀賞・第23回コンチェルトB部門金賞及びコンチェルト賞。第8回下田国際音楽コンクールプロフェッショナル部門第4位(ピアノ連弾)。室内楽セミナー秋吉台の響き2021参加。現在作曲を安良岡章夫氏、作曲理論を林達也氏、ピアノを若桑茉佑氏、ピアノ及び伴奏法を藤田朗子氏に師事。

本選演奏曲:
新実徳英/ピアノのためのエチュード―神々への問い―第3巻(2017)

 

 

■第3位(日本現代音楽協会より賞状と賞金5万円)

北條 歩夢(ほうじょう あゆむ)打楽器

東京音楽大学科目等履修生2年に在籍。これまでに打楽器を新澤義美、菅原淳、村瀬秀美、西久保友広、柴原誠、作曲を新実徳英の各氏に師事。第15回日本ジュニア管打楽器コンクール本選ソロ部門パーカッションの部/中学生コース 銀賞。第37 回打楽器新人演奏会にて最優秀賞を受賞。現在は演奏活動や吹奏楽の指導のほか、演奏会への編曲作品の提供、卒業試験において自作自演をするなど作編曲活動にも力を入れている。

本選演奏曲:
Casey CANGELOSI/Tap Oratory(2015)
三善晃/リップル 独奏マリンバのための(1991)

 

 

 

■入選(本選演奏順)

中村 淳(なかむら じゅん)フルート

本選演奏曲:
Philippe HUREL/Éolia(1982)
藤倉大/Lila for flute(2015)

 

福光 真由(ふくみつ まゆ)マリンバ

本選演奏曲:
福士則夫/樹霊 ソロ・パーカッションのための(1995)

 

 

■審査委員特別奨励賞(賞状と一般社団法人日本音楽著作権協会より表彰楯授与)

青栁はる夏(あおやぎ はるか)打楽器

本選演奏曲:
Philippe MANOURY/LE LIVRE DES CLAVIERS(1987-8)より IV. Solo de vibraphone
石井眞木/THIRTEEN DRUMS for percussion solo op.66(1985)

第39回現音作曲新人賞に井上莉里さん

前列左から、吉田翠葉(入選)、井上莉里(第38回現音作曲新人賞/聴衆賞)、徳田旭昭(入選)、中村俊大(入選)。後列左より、近藤譲日本現代音楽協会理事長、福士則夫審査員、斉木由美審査員、森垣桂一審査員長。

特定非営利活動法人日本現代音楽協会(理事長:近藤譲)は、2022年12月5日(月)19:00より、東京オペラシティリサイタルホールに於いて〈現代 Music of Our Time 2022〉「第39回現音作曲新人賞本選会」(審査員長:森垣桂一、審査員:斉木由美、福士則夫)を開催し、譜面審査会において入選した4作品の演奏審査を行いました。
厳正な審査の結果、井上莉里(いのうえ・りり/1999年生まれ)さんの《ブラウンノイズ 〜2台のヴィオラと2台のチェロのための〜》が2022年度「第39回現音作曲新人賞」に選ばれました。
演奏、審査に続いて表彰式が行なわれ、近藤譲理事長より賞状と賞金15万円が授与されました。
また聴衆賞にも井上莉里さんの同作が選ばれました。
なお、2023年度の「第40回現音作曲新人賞」は、福井とも子日本現代音楽協会理事が審査員長を務め、募集テーマは「現在形のデュオ」で、二重奏作品を募集します。募集要項は2023年1月頃に発表します。

 

※応募総数34作。一次審査(譜面審査):2022年9月20日(火)

 

第39回現音作曲新人賞本選会結果
2022年12月5日[月]19:00開演 東京オペラシティリサイタルホール

■第39回現音作曲新人賞
賞状、賞金15万円
井上莉里(いのうえ・りり)
《ブラウンノイズ 〜2台のヴィオラと2台のチェロのための〜》
演奏:安藤裕子(ヴィオラ)甲斐史子(ヴィオラ)松本卓以(チェロ)山澤慧(チェロ)

入選(表彰状)
吉田翠葉(よしだ・すいは)《Rrrrrr…》
徳田旭昭(とくだ・てるあき)《Roots by Arcangelo Corelli》
中村俊大(なかむら・としひろ)《でぃすこみゅ:Statement》

聴衆賞(賞状)
井上莉里(いのうえ・りり)
《ブラウンノイズ 〜2台のヴィオラと2台のチェロのための〜》

※入選者は本選演奏順に記載してあります。全作新作初演。

フォーラム・コンサート第2夜 (11月25日) レポート

現音 Music of Our Time2022のフォーラム・コンサートは、11月24日と25日の2夜にわたり開催されました。
今回は出品者のレポートをお送りいたします。

 

フォーラム・コンサート第2夜 レポート    大平 泰志

エロス(性)とタナトス(死)

この度の、ダンテスダイジによる 2 つの歌曲は、性と死という、相反するものを扱った。 ダンテスダイジは禅者であり、絶対意識に達した最終解脱者でもある。 彼は、悟りの意識を 4 つに分類した。
それは以下のとおりである。

個人的無意識

普遍的無意識

宇宙意識

絶対意識

宇宙意識は、鈴木大拙なども著書の中で詳しく述べている。

宇宙意識とは、何も宇宙と一体になるとか、そういうことではなく、その無限性ゆえに宇宙的と

名付けられているのである。プラトンが言うイデア界である。

個人的無意識に人が達すると、あらゆる劣等意識から解放され、比較によらない自信をもたらす。 これはマズローならば、承認欲求の充足及び超越というだろう。これはナザレのイエスが 2000 年前、十字架上で達した悟りである。ナザレのイエスは、十字架の上で最初の悟りを開いた。

普遍的無意識に人が達すると、個別の我が消え、一つながりの生命という認識に至る。これは現 象界に対する圧倒的支配力をもたらすこともある。ここにきて、人は、自我が勝利することはない。ということを知る。これはゴータマシッダールタが、35 歳のとき、菩提樹の下で達した悟り である。ゴータマは、菩提樹の下ですべてが悟ってることを悟った。言い換えるならば、彼一人だけが間違ってることに気づいたのである。妻子を捨てわけわからない悟りを求めてた自分だけが間違っていた。しかし、それに気づけたから、その努力さえも無駄ではなかった。と気づいたのである。人はここにきて初めて真に自我との戦いを本格的に始めるのである。ゴータマは初めて自我の根本的過ちに向き合ったのである。

個人的無意識と普遍的無意識は、続く二つに比べるとまだ迷いの意識と言われることもある。

私自身が、普遍的無意識に意識を凝結させることに成功したのは、2020 年 3 月 24 日の夜であっ た。それ以来、私の人生及び、音楽的課題は、次の宇宙意識を描写しとらえる努力へと移行した。

本作品は、その初歩的努力の成果といえよう。

 

フォーラム・コンサート第2夜 レポート    楠 知子

今年は、日本中が沸いたサッカーワールドカップ2022があり、日本が強豪ドイツとスペインを破 って決勝に進むという歴史的快挙を成し遂げた、まさに初戦の 11 月 24 日、(日本現代音楽協会・ MUSIC of Our Time2022 Forum Concert 第 1 夜)が東京オペラシティリサイタルホールで開催された。

私は今年もインターネット配信が実施されたおかげで、全Concert と 11 月 13 日の事前レクチャー と 12 月 4 日の事前アーカイブ動画を鑑賞することができ、現代音楽の現在を私なりに理解することができたことを深く感謝する。
昨年は自分なりに次のようにConcertの傾向をまとめてみた。 (1)オーソドックスな楽器を使いな がら異化して、新しい価値を生み出す。(2)内容に重きを置いて、音楽従来の 3 要素を保守しながら virtuosity を追求し、聴衆に訴える。(3)単純な音を使いながら、創作の意味を問う

Forum Concert は圧倒的に(2)が多かったようで 1900 年代―からの技法を思わせるものもあり、対位法/広義の和声法などアカデミックな技法に裏打ちされた傑作揃いで、すべての曲の構造を理解できた。その中でも私作品は(1)二宮作品は(3)だったと思う。

それに比して、新人賞本選会では音を音響として捉えているものが多く(1)、特殊奏法の演奏が 非常に優れていた。
全体を通して、今までどこかで見聞したScenesではあるが、音楽としては 新鮮で心に残ったものは、12 月 8 日小寺加奈・微分音カタログー旋回する鳥 II、二宮作品三瀬川、カーゲル事前動画。 今回私が書いた動機は、昨年東京藝大―創造の杜での斉木氏のレクチャーでの IRCAM の言及と Forum Concert 2021 の HYMN III、今春の Lapsのテクニック解説のレクチャーetc を聴いたこと。この分野は不得手と思っていたが、避けて通れない最近の世相を考えると、手はじめに Finale の MIDI 機能と生ピアノをコラボさせてみようと考えた。以下に自作についてのコメントを記す。

(作曲サイト)S氏;   CDを送ってほしい。露木氏の作品を聴きたかった。他;なぜか視聴できなかっ た。題名が歴史に残るとよい。同学年の女流作曲家はユニークで、続けてほしい。

(演奏サイト)O 氏;  音源にあっていてアンサンブルがとてもきれいに聞こえた。ピアノの音色感もよ かった。インターネット配信で聴けて嬉しい。
I氏;高校生と大学院生と聴き、貴重な体験だった。響きが好き。ピアノも素敵だった。プログラムノ ートも見、曲作りと合わせて聴けたが、バックサウンドの音量が小さく、全体のバランスが?だった。
S 氏;  可愛いメロディーが入って流れるピアノの旋律が美しく素敵だった。 他;デジタルサウンドとコラボで素敵な演奏だった。作品を何度も聴くと緻密で奥行がある。パワフル
(一般);  落ち着いてサウンドも入りアンサンブルのように聞こえた。パソコンをセットアップして、演奏会を聴くのは初めてだったが、よい経験になった。洋服も似合っていた。 ピアノとデジタルウインドの響きが融合して、とても快く興味深く感じた。活動が途切れることなく続けているのは素晴らしい。活躍ください。

このように、まとめてみると、少しずつでもできなかったことができるようになり、音楽についても理解が深まることが嬉しく感じる。

 

フォーラム・コンサート出品作曲家の皆様へ
「作品と同じように解説文も丁寧に書きましょう」       河内 琢夫

2022年度のフォーラム・コンサートは去る11月24日と25日の2日間に渡って行われましたが、プログラム・ノートを読んで感じたことがあるので、以下それについて書かせて頂きます。それぞれ皆様の作品そのものについて語る(批評する)資格と資質を私が備えているとは思っておりませんので、それらは割愛します。

プログラム・ノート(それぞれの自作についての解説文)については、ずいぶんと読者(聴衆)に対して誠意のない不親切で拙劣な文章が多いと感じました。それらの文章は大別すると、およそ3つの傾向があると感じました。


1)自分の心情や私生活のことなどをとりとめなく、長々と書く。そのため文章にメリハリがなく、何を言いたいのか、わからない。だらだらと続く、弛緩した言葉の羅列。


2)1とは逆に文章が極端に短い。これでは読者(聴衆)は取りつく島もない、と云った印象を受け、
見捨てられた気分になる。その文章はあたかも「何も言いたくない。黙って俺の曲を聴け、そして俺の気持ちを察してくれ」と言わんばかりである。


3)楽曲解説以前に、書き手は日本語の作文に慣れていないのか、日本語として成立するかしないかの、
ぎりぎりの線にある稚拙な文章。

以上、3つの傾向は全て内容の薄いものです。


コンサートにいらっしゃるお客様は現代音楽マニアの方ばかりとは限りません。クラシックは聴くけれども現代音楽は
初めて、という方もいらっしゃいます(むしろ、そういう方の方が多いのではないでしょうか)。ご自分の身に照らしてお考え頂きたいのですが、コンサートの集客をするということは非常に大切なことであると同時に大変なことです。

作曲する時と同様に自らの想像力を使って、もっと読者(聴衆)目線に立って、文章を書いて頂きたい。

他者に自分の意志を伝える気はないし、その必要もないのだ、というお考えの持ち主がもし、いたとしたら、そもそも、そういった人がなぜ、公の場で自分の作品を発表するのか、疑問です。もし今後も自分の考えを変える気がない、というなら、別に発表の場を探して頂きたい。

最後の3)に該当する方、本多勝一著「日本語の作文技術」(朝日文庫)をお薦めします。これ一冊読むだけで高校卒業レベルの現代国語力が身に付きます。

以上。                                          河内 琢夫