競楽XI本選出場者紹介〜本條秀慈郎(三味線)

honjo_s ▼本選演奏曲
権代敦彦/Triskelion 三味線のための op.141(2014)
北爪道夫/螺旋 —三絃のための—(1987)

 

この度本選で演奏をさせて頂けます事感謝申し上げます。

三味線には器楽曲としての新しい作品がとても少なく、日頃は作曲家に曲を書いて頂くなどレパートリーを広げて演奏活動をしております。

本選で演奏させて頂く権代敦彦氏作曲《トリスケリオン》は今年の4月に委嘱初演させて頂いた曲で、闇と光、陰と陽、死と生、の三位一体を表現しています。

二曲目の北爪道夫氏作曲《螺旋》は故・高田和子氏の委嘱で、三味線の律動性を超絶技巧で表現された名曲です。どの曲も思い入れの深い曲で、名誉あるこのコンクールでたくさんの方にお聞き頂ける事がとても光栄です。

これまで自分の音楽を育んで頂いたすべての方に感謝し、演奏したいと思います。

◎プロフィール
本條秀太郎師に師事し本條秀慈郎の名を許される。桐朋学園大学短期大学部卒。故杵屋勝芳壽師に師事。現代邦楽研究所修了。東京邦楽コンクール第1位。日本現代音楽協会主催「コンチェルトの夕べ」にて山下一史指揮でオーケストラと共演。TWS主催「一柳慧プロデュース公演」にてAvanti!(フィンランド)と共演。第1回リサイタルのライナーノーツに演出家 蜷川幸雄氏より「繊細で、時に強く烈しいその演奏は深い感動を呼び起こす。」と執筆される。以後4回のリサイタルを開催し客演に野坂操壽、佐藤紀雄各氏。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。

 

▼予選演奏曲
福士則夫/三絃独奏のための「円圏」(1982)