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11月 15

現音作曲新人賞入選者からのメッセージ〜萩原晴子


皆さん、はじめまして。 萩原晴子です。この度、第34回現音作曲新人賞にて私の作品《Liquid》を演奏していただけること、本選会で皆さんにこの曲を聴いていただけることを、本当に嬉しく思っております。

《Liquid》は、桐朋学園大学研究科在籍時に作曲した《Design of Liquid》という3曲から成る連作の1曲目《color》が題材となっています。この作品は、当時憧れを抱いていた(私の恩師二人の師匠でもある)Gerard Griseyの《音響空間》に影響を受け作曲しました。3曲は途切れずに演奏され、1曲目(Fl.Pno.Cel.Vla.)2曲目(Fl.Cl.Pno.Cel.Vn I.Vn II.Vla.)3曲目(Fl.Cl.Per I.Per II.Hp.Pno.Cel.Vn I.Vn II.Vla.Vc.)と編成が拡張されていきます。各曲には1曲目「color」、2曲目「form」3曲目「light」というタイトルがあり、その言葉は「液体」という対象にどのような側面からアプローチするか、また、個人的な美的感覚、イメージの反映として付けられました。

「自分の作品」とは何か。自分が描きたい音世界とはどういうものか。創作するためには、まず自身の趣味嗜好を知る必要があるのではないか。当時、悩みながら探していたその先にあった答えの1つ、私にとって揺るがないもの、それは「響き」でした。響きの微細な表情を捉え、描きたい。それは、今日見上げた空に、全く同じ雲の形がひとつとして存在しないように、音楽の呼吸、響きのきらめき、その二度とない瞬間、逃してしまいそうな細部にこそ生命を感じ、時間と共に減衰し消えていく「音楽」を美しいと思う、その想いの表出です。

11月17日(金)東京オペラシティリサイタルホールにて、皆さんにお会いできることを、今からとても楽しみにしています。どうか、もしそれが否定的なご意見だったとしてもお気軽にお声をかけていただければと思います。よろしくお願いいたします。


 

〈現音・秋の音楽展2017〉
第34回現音作曲新人賞本選会
テーマ:地域性と現代性のあらたな交差の可能性

2017年1117日(金)18:00開場/18:30開演|東京オペラシティリサイタルホール

 

▼第一部:入選作品演奏審査

(1) 青島佳祐/弦楽三重奏の為に(作曲2017年初演)

(2) 丹羽菜月/満たしの“ ”、繋ぎの“ ”(作曲2017年初演)

(3) キム・ヨハン/Unbeknownst – to(作曲2017年初演)

(4) 久保哲朗/Relativity by M.C.Escher(作曲2017年初演)

(5) 萩原晴子/Liquid(作曲2017年初演)

演奏:
多久潤一朗(フルート)(2) 間部令子(フルート)(5) 鈴木生子(クラリネット)(3)(4)
安田結衣子(ピアノ)(2)(4) 小倉美春(ピアノ)(5) 佐原敦子(ヴァイオリン)(1)(3)(4)
阿部哲(ヴィオラ)(1)(3)(5) 豊田庄吾(チェロ)(1)(2)(3)(4) 松川智哉(指揮)(4) 石川星太郎(指揮)(5)

▼第二部:日本現代音楽協会会員作品上演

(6) 南 聡/2つの余禄の心得(作曲2005/06年)

(7) 斉木由美/歓/JOY~ピアノのための(作曲2014年)

(8) 久留智之/人と樹と(作曲2011年)

(9) 久留智之/オーム貝の歌 (作曲1988年初演)

演奏:
井上ハルカ(サックス)(6) 小倉美春(ピアノ)(6)(7) 古川玄一郎(マリンバ)(8)
中山加琳(ヴァイオリン)(9) 鈴木真希子(ハープ)(9)

▼講評・結果発表・表彰式 20:45頃〜

審査員:南聡(審査員長)、斉木由美、久留智之

※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮下さい。演奏順は変更となる場合があります。

 

チケット:全自由席 一般2,000円 学生1,000円

東京オペラシティチケットセンター インターネット予約 電話:03-5353-9999
日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506 aki2017(a)jscm.net www.jscm.net

主催・お問合せ:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
TEL: 03-3446-3506 E-Mail: aki2017(a)jscm.net

助成:一般社団法人私的録音補償金管理協会 一般社団法人日本音楽著作権協会
後援:一般社団法人日本作曲家協議会  一般社団法人日本音楽作家団体協議会

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