現音作曲新人賞入選者からのメッセージ〜丹羽菜月

『満たしの“ ”、繋ぎの“ ”』を作曲しました丹羽菜月と申します。私は6年間、愛知県立芸術大学、大学院で学び、現在はパリにいるため、沢山の方々に聴いていただけるこのような機会はとても貴重で、何よりも嬉しく思います。

タイトルに含まれる「“ ” 」は、「隙間」を意味しています。本作品は、「何かが足りないような」、「何かが多すぎるような」、そうした微妙な誤差の交錯により生み出される、なんとか平衡を保ちながらもつかみどころのない独特なバランス形態が、空間に適度な緊張感を生み、そして徐々にある種の安定感を感覚として持ち得ることになるのではないかというアイディアを元に書き始めました。今回それをどのように自らの作品に還元することができているか、私自身も本番での演奏を聴くのが今から楽しみです!

それでは、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

 

〈現音・秋の音楽展2017〉
第34回現音作曲新人賞本選会
テーマ:地域性と現代性のあらたな交差の可能性

2017年1117日(金)18:00開場/18:30開演|東京オペラシティリサイタルホール

 

▼第一部:入選作品演奏審査

(1) 青島佳祐/弦楽三重奏の為に(作曲2017年初演)

(2) 丹羽菜月/満たしの“ ”、繋ぎの“ ”(作曲2017年初演)

(3) キム・ヨハン/Unbeknownst – to(作曲2017年初演)

(4) 久保哲朗/Relativity by M.C.Escher(作曲2017年初演)

(5) 萩原晴子/Liquid(作曲2017年初演)

演奏:
多久潤一朗(フルート)(2) 間部令子(フルート)(5) 鈴木生子(クラリネット)(3)(4)
安田結衣子(ピアノ)(2)(4) 小倉美春(ピアノ)(5) 佐原敦子(ヴァイオリン)(1)(3)(4)
阿部哲(ヴィオラ)(1)(3)(5) 豊田庄吾(チェロ)(1)(2)(3)(4) 松川智哉(指揮)(4) 石川星太郎(指揮)(5)

▼第二部:日本現代音楽協会会員作品上演

(6) 南 聡/2つの余禄の心得(作曲2005/06年)

(7) 斉木由美/歓/JOY~ピアノのための(作曲2014年)

(8) 久留智之/人と樹と(作曲2011年)

(9) 久留智之/オーム貝の歌 (作曲1988年初演)

演奏:
井上ハルカ(サックス)(6) 小倉美春(ピアノ)(6)(7) 古川玄一郎(マリンバ)(8)
中山加琳(ヴァイオリン)(9) 鈴木真希子(ハープ)(9)

▼講評・結果発表・表彰式 20:45頃〜

審査員:南聡(審査員長)、斉木由美、久留智之

※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮下さい。演奏順は変更となる場合があります。

 

チケット:全自由席 一般2,000円 学生1,000円

東京オペラシティチケットセンター インターネット予約 電話:03-5353-9999
日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506 aki2017(a)jscm.net www.jscm.net

主催・お問合せ:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
TEL: 03-3446-3506 E-Mail: aki2017(a)jscm.net

助成:一般社団法人私的録音補償金管理協会 一般社団法人日本音楽著作権協会
後援:一般社団法人日本作曲家協議会  一般社団法人日本音楽作家団体協議会