卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第4回「ついに会えたね!ホームズ」原田真帆

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こんにちは、ヴァイオリン弾きの原田真帆です。
『卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿』第4回です。

 

ついに会えたね! ホームズ

homes

というわけでロンドンにやってきました。
まだ住み始めたばかりですが、少しずつ慣れてきました。名物・赤い2階建てバスに乗って通学しております。
暮らしてみると、これまで抱いてきたイメージが変わることも多々あり、日々発見や驚きに囲われているところです。
そこで今回のコラムでは、住んで1か月のフレッシュ留学生の目から見える、ロンドンの街の様子を記してみたいと思います。

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現代音楽演奏コンクール“競楽”優勝者による座談会

9月2日3日“こんせ~る しぇ~ぬ”第3弾「北陸の演奏家×現代音楽作曲家五人衆」金沢と魚津で開催

北陸の演奏家×現代音楽作曲家五人衆
『日本海 音の交遊録』〜新たな触発のはじまり〜

 

日本現代音楽協会会員の作曲家と、北陸ゆかりの演奏家が邂逅。生まれたての音符たちが、いま日本海に響く。日本現代音楽協会共催企画“こんせ~る しぇ~ぬ”の第3弾。

 

金沢(石川)公演

2016年92日(金)19時開演
石川県立音楽堂交流ホール(石川県金沢市)

入場料:3,000円(前売り2,500円)
主催:JSCM北陸プロジェクトチーム
共催:日本現代音楽協会(こんせ〜るしぇ〜ぬ)
後援:北國新聞社
協力:アトリエ・みゅーず
問い合わせ先:フライヤー画像をご覧ください

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魚津(富山)公演

2016年93日(土)15時開演
学びの森交流館 桜ホール(富山県魚津市)

入場料:500円(定員100名、要予約)
主催:魚津市教育委員会
後援:日本現代音楽協会(こんせ〜るしぇ〜ぬ)、新川学びの森天神山交流館
協力:【おんがく広場@Senzoku うおづ】
問い合わせ先:0765-31-7001(学びの森)

魚津公演表

 

【演奏曲】(曲順未定)
松尾 祐孝
《ディストラクション第11番〜テューバとピアノの為に》[2014] DISTRACTION XI for Tuba and Piano
《歌曲「じゃあね」》(詩:谷川俊太郎)[1983] “Jaane” (poem : Shuntaro Tanikawa)

森田 泰之進
《幾何学形の風景》[1996/2016] Geometric Landscapes
《きりや〜れんず〜》[2016] “Kirya-Lenzu” – ReincarnatiOn Ring IIIb

小川 類
《ICE》 for Piano [2016] 《Bard VII》for Soprano & Sax [2016]

中川 俊郎
《植物(学)のティータイムスペース、ギター、テューバ、ピアノのために》[2016] Botanical Teatime Space for Guitar, Tuba & Piano
《「三つの独白」ソプラノ独唱のために》[2016] Three Soliloquies for Soprano solo

橋本 信
《Star Wave》[2016] 《犀川》(詩:室生犀星)[2016] Saigawa River (Poem: Sansei Murou)

 

【演奏者】
田島茂代 (sop.), 寺西伶皇弥 (gt.), 川崎惇 (fl.), 小川卓朗 (sax.), 高島章悟 (tu.), 塚田尚吾 (pf.), 澤田加能子 (pf.),徳力清香 (pf.), 中川俊郎 (pf.)

【ナビゲーター】
大野由加

卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第3回「ヴァイオリン弾き、整理魔を目指す」原田真帆

maholmesこんにちは、ヴァイオリン弾きの原田真帆です。
『卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿』第3回です。

そんなわけで、前回まではわたしとホームズの関わりについてつづりました。トップの画像のうさぎさんとねこさんも、すっかりホームズとワトスンに扮していますね。

このうさぎは、わたしのオリジナルキャラクターで、その名を「うさギ」といいます。わたしの分身のようなもので、時に彼らの世界、つまり紙の上で、わたしに代わって飛行機を操縦したり、一輪車に乗ったり、様々なことに挑戦しています。このうさギ、ホームズの格好をすると「マホームズ」と呼ばれています。これはこのコラムの編集さんがつけたあだ名で、わたくしの名前「まほ」を文字っているわけです。

お隣のねこさんは「八われねコ」。顔の模様がこのようになっている猫を「八われ(はちわれ)」というのです。せっかくホームズがいるので、ワトスンも必要ですね。そこで編集のTさんのお名前の一部をお借りして、こちらのねコさんには「ワトモスン」になってもらいました。

マホームズとワトモスン、二人三脚で「事件」を解決していきますので、どうぞ末永くかわいがっていただけたら嬉しいです。

 

さて前置きが長くなりましたが、本日の事件(テーマ)は「引っ越し」
今わたしは人生2度目の引っ越しに直面しています。ただし、現在の住居をまるきり空っぽにしなくて良いこと、むしろ荷物を最小限にして出かけることから、引っ越し準備としてはかなり気楽な方かもしれません。

行き先が海外なのを除けば、ですけれど!

引っ越しの前に、真剣に整理整頓したのです。そのひとつが楽譜たち。とりあえず最低限のメンバーのみ持って行き、必要に応じては家族に送ってもらうことも考えて、伝わる分類が必要でした。

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卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第2回「ヴァイオリン弾き、放課後作家になる」原田真帆

maholmesこんにちは、ヴァイオリン弾きの原田真帆です。

『卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿』第2回です。

そろそろタイトルのわけが気になってきますね。前回に引き続きもう少し生いたち話にお付き合いください。

小学生の頃から読書は好きでしたが、図書室は好きな本が少ないので嫌いでした。ただでさえ読みたい本がないのに、推薦図書10冊余りを読み終えないと借りる本を好きに選べないのは苦痛そのもの。しかも小学校って、借りた本の数で表彰とかしがち。図書委員の子に「真帆ちゃんって意外と本読まないんだねぇ」なーんて言われた時は本当に萎えました。

ところが、中学校進学後、ある日期待せずに図書室に行ったら、わたしがわくわくするような蔵書ぶりで歓喜。小学校には「少年文庫」しか置いてないのに、中学校には夏目や芥川ようなオーソドックスな古典名作に、はやりの本はもちろん、近所の本屋でもなかなか手に入らなかった海外の少年文学もありました。

とりわけ、まだ読みかけの『シャーロック・ホームズ』シリーズが全巻揃っていたのには感激しました。夢中で読み漁り、1週間も経たずに新しい本に替えに行ったものでした。

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