1月 16

「いま聴く 生まれたての音符たち アンデパンダン展」2月1日2日の2夜に亘って全20曲上演


あのクラシックの名曲も

誕生時は最先端の音楽。

2017年春、「現音」発の

最先端音楽と出会う二夜。

 

プリント〈現代の音楽展2017〉
いま聴く 生まれたての音符たち アンデパンダン展 第1夜

2017年21日[水]18:00開場/18:30開演|東京オペラシティリサイタルホール

 

橋本 信|Shin HASHIMOTO
ノスタルジアII(作曲2016年初演
藤本三四朗(アルトサックス)新野将之(ヴィブラフォン)

梶 俊男Toshio KAJI
panopticon(作曲2016年初演
橋本晋哉(チューバ)

野崎勇喜夫|Yukio NOZAKI
Intimité 〜2本のギターのための〜(作曲2016年初演
山田岳・土橋庸人(ギター)

内本喜夫|Yoshio UCHIMOTO
チェロ協奏曲(2017年版-1)(作曲2016年初演
翠川敬基(チェロ)

北條直彦|Naohiko HOUJO
記憶の風景より〜弦楽三重奏のための〜(作曲2016年初演
佐藤まどか(ヴァイオリン)岡さおり(ヴィオラ)松本ゆりこ(チェロ)

休憩

くりもとようこ|Yoko KURIMOTO
ウェーベルンの旋律によるパラフレーズ—青春の思い出に—(作曲2016年)
栗本洋子(ピアノ)

露木正登|Masato TSUYUKI
デュオ・コンチェルタンテII〜バセットホルンとピアノのための(作曲2016年初演
鈴木生子(バセットホルン)及川夕美(ピアノ)

北條美香代|Mikayo HOJO
深輝〜トランペットとピアノのための〜(作曲2015年)
神代修(トランペット)中桐綾奈(ピアノ)

 

ロクリアン正岡|Locrian MASAOKA
組曲「死生共存」-ソプラノ、テノール、ピアノによる(作曲2016年初演
第一曲 「死無流(しむる)」
第二曲 「死対生」
第三曲 「永遠の少女と老人の諦念」
第四曲 「偉人・イチロー対ドーピング・露西亜」
薬師寺典子(ソプラノ)金沢青児(テノール)大須賀かおり(ピアノ)

※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮下さい。演奏順、曲名は変更となる場合が有ります。

 

制作:日本現代音楽協会事業部

 

チケット:全自由席4,000円

東京オペラシティチケットセンター インターネット予約 電話:03-5353-9999
日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506 gendai2017(a)jscm.net www.jscm.net

主催:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
助成:一般社団法人日本音楽著作権協会
後援:一般社団法人日本作曲家協議会

 

 

プリント〈現代の音楽展2017〉
いま聴く 生まれたての音符たち アンデパンダン展 第2夜

2017年22日[木]18:00開場/18:30開演|東京オペラシティリサイタルホール

 

平良伊津美|Itsumi TAIRA
Affectus II(作曲2016年初演
大野和子(フルート)平良伊津美(ピアノ)

浅野藤也|Fujiya ASANO
独白〜クラリネット独奏のための(作曲2016年初演
田中香織(クラリネット)

近藤浩平|Kohei KONDO
水を運ぶ少年 作品163(作曲2016年初演
大升良美(フルート)坂場圭介(ギター)

堀 悦子|Etsuko HORI
玉梓(たまづさ)—ピッコロ独奏のための(作曲2015年)
野口 龍(ピッコロ)

高見富志子|Toshiko TAKAMI
挽歌〜オーボエとファゴットのための(作曲2016年初演
大植圭太郎(オーボエ)岡本正之(ファゴット)

休憩

木下牧子|Makiko KINOSHITA
“SPARKS” マリンバ・ソロのための(作曲2015年)
西久保友広(マリンバ)

倉内直子|Naoko KURAUCHI
変異の相互作用-アルトフルートとバスクラリネットのための(作曲2016年初演
間部令子(アルトフルート)菊地秀夫(バスクラリネット)

田中範康|Noriyasu TANAKA
ギターのための「ノクチュルヌ」(作曲2016年初演
佐藤紀雄(ギター)

高原宏文|Hirofumi TAKAHARA
コミュニオンIX(作曲2016年初演
菊地秀夫(クラリネット)松本卓以(チェロ)

増本伎共子|Kikuko MASUMOTO
弾き歌いによる箏曲「西脇順三郎からの“四つの詩”」(作曲2015年)
井上雅代(チェロ) 小笠原貞宗(ピアノ)

岡坂慶紀|Keiki OKASAKA
プリズムー3人のクラリネット奏者のために(作曲2016年初演
板倉康明・西澤春代・川越あさみ(クラリネット)

※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮下さい。演奏順、曲名は変更となる場合が有ります。

 

制作:日本現代音楽協会事業部

 

チケット:全自由席4,000円

東京オペラシティチケットセンター インターネット予約 電話:03-5353-9999
日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506 gendai2017(a)jscm.net www.jscm.net

主催:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
助成:一般社団法人日本音楽著作権協会
後援:一般社団法人日本作曲家協議会

7月 29

「ジェルジ・リゲティ没後10年によせて」12月11日(日)上野学園石橋メモリアルホールで開催!ワークショップ+コンサート


ジェルジ・リゲティ没後10年によせて

rigeti

ジェルジ・リゲティ没後10年によせて
2016年12月11日(日)上野学園石橋メモリアルホール

 

■15:30~ ワークショップ「ポエム・サンフォニックを読み解く」
ポエム・サンフォニックを読み解く
リゲティの話題作《ポエム・サンフォニック》は、メトロノーム100台が一斉に鳴り響く奇想天外な作品。そこには音の聴取に対する鋭い洞察と哲学が詰まっています。この作品のワークショップと実演を行うにあたり100名の参加者を募集いたします!ゼンマイの巻き具合と速さを調整して、通常通り起動するだけです。100台のメトロノームが織りなす音のカオスと秩序を、皆さんの手で作り上げてみませんか?

15:00~ 受付
15:30~ ワークショップ
17:30~ 受講者による上演

▼参加条件
参加者1名につき「ゼンマイ式の振子型メトロノーム」1台をご持参ください(メーカー、大きさは問いません)。

▼参加料
一般:1,000円/中学生以下:500円(受付にてお支払いください)
「ジェルジ・リゲティ没後10年によせて」コンサートチケットをお持ちの方は無料ですが、要事前申込。

▼申込方法
1.お名前・2.ご住所・3.電話番号・4.一般/中学生以下の別を下記までお知らせください。
日本現代音楽協会 E-mail 80th@jscm.net FAX 03-03-3446-3507

▼申込締切2016年11月30日(水) 追加募集中!!

※参加者が100名に達した時点で募集を締め切ります。
※受付場所、ワークショップ会場は参加申込後お知らせ致します。
※メトロノームの故障・破損については責任を負いかねます(特殊な用い方は致しません)。

 

■17:30~ ワークショップ参加にによる《ポエム・サンフォニック》実演

 

■18:00~ コンサート
シアター仕立てによる《アヴァンチュール》と《ヌーヴェル・アヴァンチュール》の一挙上演やオルガン作品《ヴォルミナ》等、リゲティの1960年代の作品を中心としたプログラムです。

▼曲目

リゲティ/コンティヌウム(作曲1968年)
Ligeti/ Continuum – cemb

鈴木純明/リゲティーヤナII(作曲2016年/世界初演
Jummei SUZUKI/ Ligeti-jana II pour orgue – org

リゲティ/木管五重奏のための10の小品(作曲1968年)
Ligeti/ 10pieces woodwindquintette – fl, ob, cl, fg, hrn

リゲティ/ヴォルミナ(作曲1961-62年)
Ligeti/ Volumina – org

リゲティ/アヴァンチュール(作曲1962-63年)
Ligeti/ Aventures – sop, alto, bar, fl, hrn, perc, cemb, pf, vc, cb

松平頼曉/オートル・アヴァンチュール(作曲2016年/世界初演
Yori-Aki MATSUDAIRA/ Autres Aventures – org

リゲティ/ヌーヴェル・アヴァンチュール(作曲1962-65年)
Ligeti/ Nouvelles Aventures – sop, alto, bar, fl, hrn, perc, cemb, pf, vc, cb

 

演出:大岡淳 指揮:杉山洋一 副指揮者:橋本晋哉

松井亜希(ソプラノ)澤村翔子(アルト)青山貴(バリトン)

木ノ脇道元(フルート)大植圭太郎(オーボエ)勝山大舗(クラリネット)
岡本正之(ファゴット)猪俣和也(ホルン)

山澤慧(チェロ)佐藤洋嗣(コントラバス)會田瑞樹(打楽器)
新垣隆(チェンバロ)中川俊郎(ピアノ)

近藤岳(オルガン)

人形遣い:小原美紗(人形劇団プーク)

パフォーマー:平井光子・佐藤萌子・小野良太

ダンサー:市川まや・今村よしこ・新宅一平

音響:有馬純寿 照明:加治瑞穂 衣装:富永美夏 映像:山田泰士

コレペティートル:篠田昌伸 発音指導:ダリル・ゼミソン(日本現代音楽協会会員)

舞台監督:杉村向陽・土井怜香(有限会社マルス・エイ・ソル)

制作監修:徳永崇、西尾洋、福井とも子、渡辺俊哉(日本現代音楽協会会員)

 

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チケット(全自由席)
前売一般 4,000円/前売学生 2,000円 /当日 4,500円 ※日本現代音楽協会会員、維持会友は無料。
東京文化会館チケットサービス、および日本現代音楽協会にて発売中。

 

お問い合わせ
日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506 E-mail:gen-on1930@jscm.net

 

★この情報は7月29日現在のものであり、変更となる場合があります。今後チラシ、ウェブサイト等で順次発表いたします。

1月 11

アンデパンダン出品者からのメッセージ


アンデパンダン出品者からのメッセージ 

アンデパンダン出品者からのメッセージを50音順で紹介します。

 

◎ まずは内本喜夫さんからのメッセージです。

チェロ協奏曲(2017年版-1)     (第1夜)

「TSAR BOMBA」ツァーリ・ボンバは 内本喜夫唯一の代表作品。私は作曲家になる遥か以前の極めて幼少期からこの作品を創造していた。この作品は全人類究極の最終知的進化形。学術、美術、音楽、他、人類の知的活動の全分野史上最強の作品。私はこの「TSAR BOMBA」ツァーリ・ボンバと共に生まれ育ち、人生を生きてきた私の命であり、「TSAR BOMBA」ツァーリ・ボンバ以外には興味は無い。他の作品についてはどうでも良い。私が全身全霊をかけて取り組んでいるのは、「TSAR BOMBA」ツァーリ・ボンバだけである。他の作品についてなどは全く興味が無い。「TSAR BOMBA」ツァーリ・ボンバ一作品だけで他には何もいらない。「TSAR BOMBA」ツァーリ・ボンバ一作品のみが私の人生を生きていく唯一の希望である。

 

Major Works

TSAR BOMBA

3F ( Fission-Fusion-Fission ) hydrogen bomb

( Staged radiation implosion bomb )

Nuclear weapon yield 150 megatons

 

内本喜夫著

TSAR BOMBA ツァーリ・ボンバ改訂第六版

ISBN978-4-86645-002-5 C3042

JASRAC日本音楽著作権協会(出)許諾第1608931-601号

より抜粋

 

◎ 次はくりもとようこさんからのメッセージです

ウェーベルンの旋律によるパラフレーズ —青春の思い出に—        (第1夜)

学生の頃から自作自演をしてきた。自分の曲でもできるだけ客観的に弾きたいと思い、名前の表記を、作曲の場合平仮名で、演奏の場合は漢字で書いてきた。

決して、自作自演が最高の方法でないと自覚しながらも、演奏という楽しさは捨てがたく、ピアノだけでなく、歌(声)やパフォーマンスもやってきた。2014年にCDを作る機会をいただいた時には『くりもとようこ自作自演集』としてしまった。今回も、主催者に禁止されていないことを良いことに、素晴らしい演奏の方々に混じって出演させていただくことをお許しいただきたい。

曲は7分程のピアノ曲で、2016年に作曲、9月に名古屋で初演した。初演時のプログラムには次のようにある。

「20世紀無調音楽の巨星ウェーベルン(1883〜1945)の非常に初期の作品に『弦楽四重奏曲のための緩徐楽章』がある。まだ調性があり、作品番号も付いていない。ヴァイオリンの最低音ト音から始まるハ短調のメロディは、三オクターブ近くグイグイ上行し、変ホ長調に収まる。その甘美で情熱的な音楽は、泣きたい時に聴くにはもってこいだった。若かった頃の話。

あの頃と私は何が変わったのか? 好きだった野坂昭如もデヴィッド・ボウイも死んでしまった。守ろうとしたものは何だったのか?

曲は『緩徐楽章』の旋律による46音が二音ずつ提示され、その間に短い楽句が挿入される。(決して、後のウェーベルンを模したものではない。) パラフレーズというよりは、23のバラバラのフレーズのパッチワークの様なものである。」

ピアノの、右のペダルを踏んだ総ての弦に共鳴する豊潤な響きではなく、単音の響きに耳を澄まそう。その音をソステヌート・ペダルで拾って、その上に大好きな高音をキラキラとばらまこう。年をとり、確実に若さは無くなったが、成熟には程遠く、再び『若気の至り』に憧れる。

 

◎ 次は高原宏文さんからのメッセージです。

コミュニオン Ⅸ クラリネットとチェロのための   (第2夜)

コミュニオンシリーズは、いずれも二人の奏者による二重奏曲の形態を採っており、今回の作品は其れの九作目となる。

この作品では、我が国の伝統芸能である「文楽」の中で、義太夫の語り手と、太棹の三味線の二人の演者によって演じられる緊迫した遣り取りに触発され、其れの遣り取りをクラリネットとチェロの二人の奏者に託して曲を構成することを試みた。

 

高原宏文 1934年鳥取県生まれ

国立音楽大学作曲科卒業。同専攻科修了。

現在、日本現代音楽協会会員、国立音楽大学名誉教授。

 

COMMUNIONⅠ〜Ⅸ

Ⅰ(Cb. Perc.)   Ⅱ(2Mba.)   Ⅲ(2Fl.)   Ⅳ(Sop. Sho)   Ⅴ(Vn. Vc.)   Ⅵ(Hichi. Sho)   Ⅶ(Vn. Pf.)   Ⅷ(2Vn.)   Ⅸ(Cl. Vc.)

 

◎ 次は露木正登さんからのメッセージです。

デュオ・コンチェルタンテⅡ〜バセットホルンとピアノのための       (第1夜)

バセットホルンのための作品シリーズ(連作)開始宣言

 友人に、今度のアンデパンダン展のチラシを見せたときの反応

「バセットホルンってどんなホルンなの?」

ちっ、違う!バセットホルンは金管のホルンではない!クラリネット属の楽器である!F管のテナー音域のクラリネットなのだ!

バセットホルンという楽器を知らない人は意外と多い。しかし、モーツァルトは一般的に大変人気のある作曲家であり、「レクイエムニ短調K.626」を聴いたことのない人は、クラシック音楽ファン(とくにモーツァルト・ファン)ならばまずいない、と断言してもいいだろう。「グラン・パルティータK.361」を聴いたことがない人もまずいないはずである。モーツァルトのこれらの名曲をよく知っている人達でも、バセットホルンという楽器がすぐに思い浮かばないほど、この楽器の存在感が薄いのが現状である。もちろん、吹奏楽やクラリネット・アンサンブルをやっている人達はその限りではないが。

モーツァルト以降、この楽器が使われる作品はあるか考えてみると、メンデルスゾーンのOp.113とOp.114が思いつく程度で、他にはこれといった作品が見当たらない。音色的にはロマン派の作曲家にピッタリだが、残念ながらシューマンもブラームスも作品を書いていない。かなり長い間、バセットホルンという楽器はほとんど忘れ去られていたようである。

しかし、20世紀になると再びこの楽器が使われ始める。たとえば、B.A.ツィンマーマンの管弦楽作品「フォトプトシス」(1968)、クルタークの「人生行路Op.32」(1992)、リゲティのハンブルク協奏曲(2001/2002)などである。シュトックハウゼンの連作歌劇「光」(1977/2003)では、バセットホルンに重要な役割が与えられている。ヨーロッパではチェンバロをはじめ、ナチュラルホルンやバセットホルンなど古い時代の楽器のために新たなレパートリーを創造することが行われているが、さて日本ではどうであろうか?特殊奏法や作曲技法の輸入にはとても熱心だが、音楽史上、忘れられた楽器のために新たな音楽を創造することには消極的であると言っていい。

さて私は2012年から、レパートリーが少ない楽器のために曲を書くシリーズ(連作)を開始した。これまでにホルンやバロック・ヴァイオリンといった楽器のために曲を書いてきたが、今回はバセットホルンである。鈴木生子さんという素晴らしい演奏家と出会わなかったら、たぶん思いつかなかったシリーズではある

 

◎ 次は北條直彦さんからのメッセージです。

String Trio   「記憶の風景より」〜弦楽三重奏のための〜      (第1夜)

この曲は遥か彼方の様々な記憶の断片からの音による呼び醒ましであり、それらへの照射を意図したものである。幾つもの散逸した断片を一本の糸で繋ぎ、その先にある隠れた意味性を探ろうとした。いわば、これは作者の心象風景とその背景の音による現前化の試みと言い換え得よう。記憶の引き出し手として、冒頭のヴァイオリンの動機C、Es, Desとそれに続く重音を伴ったE,G,Gis,H…が狂言回しとして重要な役割を持つよう設定されている。そして、そこから一つの物語が始まる。

具体的な曲構成は大きく分けて六つの部分よりなる。以下にその見取り図を示しておく。

  • 提示

a1 ヴァイオリンの動機(狂言回し的な)

a2 奏者全員によるピチカート音群

b1 狭い音程によるグリッサンドを中心とした部分

c1 ヴァイオリンの半音下降音型とチェロの上行音型の組み合わせによ

c2 aとcとの組み合わせ

  • ある種の展開

a3 aが展開、発展し新たな線形も登場

a4 a2に新たな旋律線が組み合わされ加わる。

b2 グリッサンド音型に新たなリズム音型が加わる

  • 概出の要素による即興的な部分
  • 再現

aの変化を伴った再現

bの変化を伴った再現

  • チェロに始まるポリフォニックな部分(チェロのテーマは概出の線形を音列化して導きだした)
  • 展開された再現部、及び終結部

a5 冒頭のヴァイオリン動機を基としたカデンツア

a6 a2の再現と発展

b3 b1の再現と発展

d a2のピチカート音群中のチェロパーとより引き出されたオステイナート上に概出の要素が現れる

e 結尾 曲の最後のグリッサンドは「記憶の風景」がはかない夢として消える事を表し、日常性への回帰の信号ともなる

 

◎ 次は増本伎共子さんからのメッセージです。

引き歌いによる箏曲「西脇順三郎から“四つの詩”」       (第2夜)

本来、「箏曲」は、歌を歌いながら箏を弾く「組唄」を期限としており、「六段」のような「独奏曲」は「段もの」といわれ、少数派とされていた。しかし私は、その古来の箏歌が何となく肌に合わず、ずっと避けて通っていた。ところが一昨年、深海さんから「歌入りの箏の曲を」という委嘱があり、少々たじろいだが、彼女のCDをうかがい、その見事な歌唱の技術に圧倒され、禁を破って「現代風 歌入りの箏曲」を書いた次第である。さいわい初演では箏曲関係者からも凡ね好評であったので、今後もこうした「歌入り箏曲作品」が、現代の作曲家諸氏(姉)によって次々と書かれることを期待している。

 

桐朋学園大学音楽学部作曲理論学科卒業

箏のための作品としては「序奏・うた・終曲」(マザーアース刊) 「越天楽今様による合奏曲」「とりお」「こより—二十五絃箏とギターによる二重奏曲—」などがある。

 

 

◎ 次はロクリアン正岡さんからのメッセージです。

「死生共存」—ソプラノ、テノール、ピアノによる        (第1夜)

宇宙脳が作曲した今度の出し物「死生共存」について 

現実の音楽や音楽史に視界を限られれば、数多くの豪華な楽曲や天才的な作曲家や演奏家、そしてその他を含めた全体的音楽文化・文明の豊穣さに圧倒される思いだ。だが一方、音楽の潜在能力を考えると未現出の楽曲やそれに始まる演奏や楽器や音響手段の多様性は私のような者に想像できる範囲でも既出のそれをはるかに超え、実際は更にその外に大きく広がっているに違いない。地球上の自然からして動植物の多様性は驚くべきものがあるが、各自然物にとっての宇宙の無尽蔵の潜在力からみれば無限小の筈だ。むしろそれほど高い潜在力があってこそいろいろな個性達の現出と相成り得たのだ。「もういいとこ出尽くしちゃっている」「我々は既存の要素を新規に組み合わせることぐらいしか」といった現代作曲家の発言は謙虚なようでいて実は傲慢なのだ。

一般的に人間は「現れ」信仰者だ。彼らは眼にも見え手で触れうる石ころほど確実な存在はない、とする。スポーツ選手が勝ちに、女性が若さに等々、一般に結果に拘るのも同根で、“現象=存在”の思いからだろう。だから鏡の手前の自分自身よりも鏡や他者の目に映った自分の方を大事にする。でなければ「カッコイイ」とか「輝く」という言葉は冷やかしにしかならない筈だ。原因とか努力とか幸運とかに拘るのも結果(=現象=存在)と関係づけてのことだ。だから、努力は偽りに変えられもする。女性の美容整形やロシアの国ぐるみのドーピング…。こと芸術、わけても音楽に至ってはもともと鏡の中の存在のようなところがあって、すべてがすべて絵空事=デッチアゲとされもする。

ところが現代は超が付くほどの情報時代だ。情報の箱である鏡はいやがうえにも大事にされるが、どっこい鏡の外の目や頭や心等、要するに意識が無ければ鏡は有り得ず、脳が無ければ意識は有り得ない。

そこでだが、普通、その脳は個々人の所有物、あるいは個人自身とすら思われている。現代においては、個人を超えた情報集積回路のようなものが社会に役立つ優秀な人材として求められつつあるようだ。が、それらはいずれもエゴイスティックで、後者も社会のエゴイズムの産物だ。

話を冒頭からのつながりに戻すが、私LMは我が脳を自分自身から解放し、持てる宇宙的思惟力-それは宇宙の根拠から来ている-を存分に発揮させたい。人々がまだ目にしたこともない未来からの恐竜「ゲルニカ」の登場。芸術的行為は、とりわけ作曲行為はそれを強力に促してくれる。それは悪行か?いや!この現代文明を破壊しようとする「シン・ゴジラ」があれだけもてるところを見ると…以下、LMホームページの詳述へどうぞ。

1月 11

Web版 NEW COMPOSER Vol.6


webcomposer

Vol.6  2017.1.10

 お待たせいたしました。Web版『NEW COMPOSER』第6号をお送りいたします。
第6号では〈現代の音楽展2017〉話題を中心にお伝えします。

まずはアンデパンダン出品者からメッセージが届きました。下の「出品者からのメッセージ」をクリックしてください。
リアルタイムに更新できるのがWeb版『NEW COMPOSER』の良いところですので、それぞれの演奏会が近づくにつれ、更に記事が更新、増殖していくかも知れません。時々チェックして頂ければ幸いです。
どうぞご覧下さい。

NEW COMPOSER編集室長 山内雅弘

—– C O N T E N T S —-

12月 30

卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第7回「卑弥呼版読書のすゝめ」原田真帆


maholmes

こんにちは!ヴァイオリン弾きの卑弥呼こと原田真帆です。

まだ学生だから冬休みがあるゆえかもしれませんが、年末年始は何となく「読書がはかどる期間」というイメージがあります。そこで今回は、最近読んだ、あるいはこれから読もうとしている音楽関連書籍についてつづります。

現代“音楽”からは少し離れてしまいますが、“現代の音楽家”だから読みたいものを生意気にも挙げてみます。音楽関連書籍というと古くからのロングセラーが多く、ニュースタンダードが現れにくい世界ですが、今回はあえて新しいものに絞りました。

 

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12月 15

第25回朝日現代音楽賞受賞の言葉〜鈴木真希子(ハープ)


suzukimakiko

第25回朝日現代音楽賞受賞

鈴木真希子(ハープ)

栄誉ある朝日現代音楽賞を賜り、日本現代音楽協会、朝日新聞社をはじめ審査委員の皆様、スタッフの皆様、これまでご指導いただいた先生方に、まずは心より御礼を申し上げます。

左から朝日新聞CSR推進部魚住さん、鈴木さん、安良岡審査委員長

左から朝日新聞CSR推進部魚住さん、鈴木さん、安良岡審査委員長

当日は、素晴らしいホールに助けられ、最後の一音まで心から楽しく演奏させて頂きました。

私が現代音楽に出会ったのは留学先のパリでした。渡仏後、初めての課題はドビュッシーとピエール・ブーレーズでした。それ以降も ラヴェルとティスネ、フォーレとフィンジィ、ルニエとサーリアホ…。私の手元には見るだけでわくわくするような譜面がいつもありました。師匠のフランシス・ピエールは現代音楽の第一人者として活躍しておりました。当日は、天国から応援してくれたのではないかと思っております。
またアンサンブル・アンターコンテンポランのアトリエに在席した頃より、現代音楽を演奏することは私にとって特別なことではなく、生活の一部になっておりました。

ハープは和声的かつ旋律的であり、ペダルアクションや様々な”モノ”の使用により多くの可能性を持っている楽器と感じております。予選会では鈴を足首に巻き、筒をハープの胴に入れてハミングする…本選会では音叉を弦と弦の間で上下させることによって2音同時のグリッサンドが可能となる…など新しい作品に出合う度にハープの新しい響きに触れ、表現できることに喜びを感じております。

最後になりますが、朝日現代音楽賞の名に恥じぬよう、そしてハープの可能性を広げる一端を担う奏者になれるよう、より一層精進して参りたいと存じます。

 

▼鈴木真希子(ハープ)
洗足学園音楽大学卒業。パリ・エコール・ノルマル音楽院高等演奏課程を満場一致で卒業。パリ国立地方音楽院を満場一致で卒業。クレ・ドール国際コンクールにて1位。留学中アンターコンテンポランのアトリエに在籍。これまでに信国恵子、杉山敦子、F.ピエール、G.プチ・ヴォルタ氏に、現代音楽をB.シルベスター、J-Mコッケ、F.カンブルラン氏に師事。

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