現音が所属する「日本音楽作家団体協議会」主催の第2回フェスティバル「音楽作家12団体によるトーク&コンサート」開催

第2回 FCA フェスティバル〜音楽作家12団体によるトーク&コンサート〜
2011年12月6日(火))15:30会場/16:00開演
会場:けやきホール
渋谷区上原 3-6-12

★入場無料!

FCA(日本音楽作家団体協議会)とは、音楽を作る人たちの連絡協議会です。 作曲家団体・作詩家団体・編曲家団体・訳詩家団体など12団体が属し、ジャンルも歌謡曲・演歌からクラシック・現代音楽や童謡に至るまで様々です。

▼第1部:日本作詩家協会・日本童謡協会・日本詩人連盟
詩人が語る“うたごころとは

▼第2部:日本現代音楽協会・日本作曲家協議会・日本童謡協会・詩と音楽の会
イメージを音楽に・・・「花火」をテーマに音楽の様々なカタチ~

現代の童謡で「花火」を楽しもう!
《せんこうはなび》作詩:織江りょう 作曲:三平典子 歌:木村弓 ピアノ:中川俊郎

現代の日本歌曲で「花火」を楽しもう!
《花火》作詩:間所ひさこ 作曲:平井秀明 歌:萩原みか ピアノ:中川俊郎

現代音楽で「花火」を楽しもう!
《花火・HANABI》作曲:松尾祐孝 トロンボーン::村田厚生 ピアノ:中川俊郎

みんなで音楽を創ってみよう!
ワークショップ・リーダー:松尾祐孝 トロンボーン:村田厚生 ピアノ:中川俊郎

▼第3部:日本作編曲家協会・日本作詩家協会・全日本児童音楽協会
メロディーと言葉と編曲と

▼第4部:日本作曲家協会・日本音楽著作家連合・日本訳詩家協会・全日本音楽著作家協会
世界から、そして日本から~外来曲と日本の音楽界の関り

※詳細はこちらをご覧下さい。

現音YouTubeチャンネル開設 赤石直哉《Fantasia IV》未発表テイクを公開

日本現代音楽協会オフィシャルYouTubeチャンネルを開設しました。

記念すべき1作目の動画は先日行われた「アンデパンダン展 第2夜」で初演された、赤石直哉会員の《Fantasia IV》です。演奏は、フルート丸田悠太さん、ピアノは作曲者本人。

今回アップした動画は本番当日の最終リハーサルの演奏。普通は絶対に聴けない、未発表のテイクを是非お楽しみください。

YouTube Preview Image

渋谷由香さん、松浦伸吾さん、富樫賞受賞のことば

▼第28回現音新人賞富樫賞:渋谷由香
この度は、オペラシティという素晴らしい場所で、自分の作品をたくさんの方に聴いていただく機会をいただけて、大変光栄に思っております。
微分音程を12平均律ではない音律としてここまで規定して使用した曲を、実際の音にする機会というのは初めてに等しかったのですが、想像していたとおりの音の世界が確認でき、嬉しかったと同時に自分の音楽というものがより明確になりました。そして、富樫賞と聴衆賞という賞をいただく事ができたことは、今後の励みとなりました。聴きにいらしてくださった方々、関係者の方々、どうもありがとうございました。

 

▼第28回現音新人賞富樫賞:松浦伸吾
第28回現音新人賞入選、及び富樫賞を頂くこととなりました、作曲の松浦伸吾と申します。このような結果を得たことをとても喜んでおります。自作品を演奏してくださった、ヴァイオリンの竹内さんと星野さん、そしてピアノの兼重さんに対して、大きな感謝を抱かずにはいられません。有難うございました。
この作品は自分の中に起こったイメージ—霧中の紅—を全く自由に、言い換えれば、作曲技法やコンセプトをあえて固めずに描き進めたものでした。今日までに蓄え、鍛え上げてきた数々の作曲技法や音楽的アイデアを全て机上にばらまき、必要に応じてそれらを楽譜に塗りつけていった。直感を前面に押し出した結果いつの間にか作品が組み上がっていた、という印象を私は持っていますが、それに対して何らかの評価を頂けたことは非常に心強く思います。今回の経験によって、感性と構築力への自信を少しばかり得ることができました。
ちなみに私も大体400文字です(笑)。

 

▼富樫賞(2005年設立)歴代受賞者

2005年度第22回現音作曲新人賞:山根明季子《Transcend》
2006年度第23回現音作曲新人賞:該当作品なし
2007年度第24回現音作曲新人賞:稲森安太己《ミンネザング》
2008年度第25回現音作曲新人賞:秋元美由紀《Catalyst〜連鎖》
2009年度第26回現音作曲新人賞:田口和行《葉桜》
2010年度第27回現音作曲新人賞:該当作品なし
2011年度第28回現音作曲新人賞:渋谷由香《不均等音律による6つの風景2》松浦伸吾《霧中の紅》

受賞の言葉を400文字で…第28回現音作曲新人賞受賞〜酒井信明

酒井信明

作曲の酒井信明です。このたびは素晴らしい機会に恵まれたこと、作品を評価していただいたこと、心より感謝いたします。

さて受賞の言葉を400字程度で、とのことで今書かせて頂いておりますところですが、不思議と言葉が出てこなくて困っておりました。まだ起こった出来事について、あまりよく実感が沸いてないようなところがあるのかもしれません。

考えても見れば、作曲コンクールの本選において、わたしは何もしていません。演奏によって紡ぎだされる音によって審査はされるわけですが、音は作曲ではないのです。なぜ、作曲コンクールは演奏コンクールではないのか、などよくわからない命題について悶々と考えておりました。そんなことを今ここに書いてもしょうがないのですが、もうせっかくなので言葉が出てこない感じをその片鱗だけでも言語化して、読者の皆様にお伝えできれば、きっと何の役にも立たないだろうと存じますが、ミッション完了!(^^)vとはなるのかなぁなど、思うしだいです。

 

ちなみに、絵文字のvサインでちょうど400文字になるように調整しておきました。それではお後がよろしいようで。m(_ _)m

 

酒井「お後が宜しいようで」多久「良く出来ました」

酒井「お後が宜しいようで」多久「良く出来ました」

現代音楽って奥が深いなあ^^ ヴァイオリン星野沙織/第28回現音作曲新人賞本選会

酒井作品リハーサルにて

第28回現音作曲新人賞受賞作メンバー 撮影:星野沙織

こんにちは!ヴァイオリンの星野沙織です。

24日のコンサートから数日が過ぎました。聴きにきて下さった方々、どうも有難う御座いました!

今回わたしは酒井信明さん、松浦伸吾さんの作品を演奏させていただきました。また、他の方の作品も聞かせていただきましたが、それぞれが全く異なる雰囲気の曲で本当に楽しく演奏、拝聴しました。

酒井作品本番演奏後

酒井作品本番演奏後 左からpicc多久潤一朗、vn星野沙織、bsn福井弘康

酒井さんの曲は、ヴァイオリン、ファゴット、ピッコロそれぞれが協力しあうというより反発しあっており、他の奏者の音に俊敏に反応し呼応します。それによりひとつのラインに聞こえるといった感じで、こと最終楽章は可能な限り早く反応しあわなければならず本番もとてもどきどきしておりました。

松浦さんの曲は起伏や波、静と動、強と弱、黒と白といった感じで、小さなうねりや起伏が重なって曲全体を大きな波動というか、命のようなものとして捉えているように感じました。

現代音楽をやっていつもありがたく感じるのは、作曲家からじかに曲についての考察やアドヴァイスを頂けるということです。クラシックの楽曲を普段やっていると作曲者が既に亡くなっていることのほうが多いので、まだ生きていてじかにお話できるというのはとても貴重な体験だなあとひしひし感じます。

入賞、入選された方々、おめでとうございました! また、こうして素晴らしいコンサートにかかわらせていただけて嬉しかったです。

現代音楽って奥が深いなあ^^

 

星野沙織

星野沙織

●星野沙織(ほしのさおり/ヴァイオリン)
2006年3月、国立音楽大学附属高等学校を首席で卒業後、2010年3月、国立音楽大学を首席で卒業、同時に武岡賞受賞。第3回全日本芸術コンクール音大部門第2位(1位なし)。第80回読売新人演奏会出演。第35回国立音楽大学東京同調会新人演奏会出演。これまでに小森谷巧、徳永二男、 清水高師、藤原浜雄の各氏に師事。現在桐朋学園大学研究科2年。国立音楽大学演奏補助員。

★現音80周年記念 浜離宮朝日ホール2daysフェスティヴァルに出演!
2012年1月22日[日]17:00開演
室内楽II〜Strings

黛敏郎/プリペアドピアノと弦楽四重奏のための4つの小品

演奏:竹内弦・星野沙織(ヴァイオリン)藤原歌花(ヴィオラ)松本卓以(ヴィオラ)兼重稔宏(ピアノ)