競楽XII本選出場者紹介〜安曽絢香(ピアノ)

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▼本選演奏曲
Gyorgy LIGETI/ピアノ練習曲集 第1巻(1985)より
2. Cordes a vide / 3. Touches bloquees / 4. Fanfares / 5. Arc-en-ciel
Gyorgy LIGETI/ピアノ練習曲集 第2巻(1988-94)より
8. Fern / 13. L’escalier du diable

 

「現代音楽」と聞くと、へんなもの、妙なもの、と感じられることが多いかもしれません。

実際、間違ってもわからない、ぐちゃぐちゃと言われる事が多いのも確かです。ですが、そこに美しい音、音楽、その楽器、その楽曲のもつ素敵な音、魅力がたくさん詰まっていると感じています。そこに時代やジャンルの垣根はないと思っています。

私はこの音の響きがとってもステキ、この音の動きが大好き、と思いながら演奏しています。書いてある音の1つ1つに常に真摯に向き合い、演奏できればと思っています。

本選ではリゲティのエチュードより取り上げますが、音が運ぶ多様な美しさをピアノの声を借りて表現できればと思います。その魅力が存分に伝わりますように。

◎プロフィール

国立音楽大学附属音楽高等学校、大学を経て、同大学院修士課程修了。大学院においては、リゲティを中心に研究を行う。ピアノを長谷川香織、進藤桃子、堀田万友美、近藤伸子、恩田明香、御木本澄子の各氏に、室内楽を今井顕、三木香代の各氏に師事。ダン・タイ・ソン、ミシェル・ベロフ、トーマス・ヘルの各氏等、多くの公開レッスンを受講。現在、ソロを中心に、双子デュオ、室内楽等の演奏活動を行うと共に、後進の指導にもあたっている。

 

▼予選演奏曲
福士則夫/とぎれた記憶(2000)