第42回現音作曲新人賞 及び 全音賞に浦野真珠さん。松平頼曉作曲賞、聴衆賞も受賞

前列左から、劉昊桐(入選)、浦野真珠(第42回現音作曲新人賞 及び 全音賞/松平頼曉作曲賞/聴衆賞)、近持亮平(入選)、上岡丈晃(入選)。後列左より、松尾祐孝日本現代音楽協会広報室長、渡辺俊哉審査員・日本現代音楽協会事務局長、徳永崇審査員長、河添達也審査員、北爪道夫日本現代音楽協会副理事長。

特定非営利活動法人日本現代音楽協会(理事長:北爪道夫)は、2025年12月3日(水)18:45より、東京オペラシティリサイタルホールに於いて〈現代 Music of Our Time 2025〉「第42回現音作曲新人賞本選会」(審査員長:徳永崇、審査員:河添達也渡辺俊哉)を開催し、譜面審査会において入選した4作品の演奏審査を行いました。
厳正な審査の結果、浦野真珠(うらの・まみ/2002年生まれ)さんの《ヴィーナス・フライトラップ -2人の弦楽器奏者とフルート奏者のための-》が2025年度「第42回現音作曲新人賞」に選ばれました。また、新人賞受賞作品には全音楽譜出版社提供の「全音賞」が授与され、褒賞として、全音楽譜出版社より出版する権利が与えられます。既に、2023年に逝去された松平頼曉日本現代音楽協会名誉会員の遺贈による基金から、審査員が特段に優れていると判断した作品に授与する特別賞「松平頼曉作曲賞」(賞金10万円)にも浦野真珠さんの作品が選ばれました。また聴衆賞にも浦野真珠さんの作品が選ばれました。
演奏、審査に続いて表彰式が行なわれ、北爪道夫理事長より賞状と賞金15万円が授与されました。
なお、2026年度の「第43回現音作曲新人賞」は、北爪道夫日本現代音楽協会理事長が審査員長を務めます。募集テーマや募集要項は2025年1月頃に発表します。

※応募総数25作。一次審査(譜面審査):2025年9月15日(月)

第42回現音作曲新人賞本選会結果
2025年12月3日[水]18:45開演 東京オペラシティリサイタルホール

■第42回現音作曲新人賞 及び 全音賞
賞状、賞金15万円
浦野真珠(うらの・まみ)
《浦野真珠/ヴィーナス・フライトラップ -2人の弦楽器奏者とフルート奏者のための-》
【演奏】甲斐史子(ヴァイオリン)安藤裕子(ヴィオラ)木ノ脇道元(フルート)

浦野真珠(うらの・まみ)福島大学人間発達文化学類 芸術表現コース卒業。現在、愛知県立芸術大学 大学院博士前期課程作曲領域 1年に在籍中。サントリーホールサマーフェスティバル2024 フィリップ・マヌリの公開作曲ワークショップに作品が選出される。武生国際音楽祭2025 若手招待作曲家。

入選(表彰状)
上岡丈晃/ Regeneration for Flute, Clarinet, and Viola
近持亮平/ Share the Space for Saxophone (Alto, Baritone) and Contrabass
劉昊桐/ Endless クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのために

松平頼曉作曲賞(賞状、賞金10万円)
浦野真珠/ヴィーナス・フライトラップ -2人の弦楽器奏者とフルート奏者のための-

聴衆賞(賞状)
浦野真珠/ヴィーナス・フライトラップ -2人の弦楽器奏者とフルート奏者のための-

※入選者は本選演奏順に記載してあります。全作新作初演。