国際現代音楽協会(ISCM)


国際現代音楽協会(International Society for Contemporary Music/通称:ISCM)は、1922年ザルツブルクで創設された現代音楽の国際的機関です。同時代の芸術音楽を振興する重要な国際ネットワークであり、現在、世界中の50以上の支部が加盟しています。各支部は、それぞれが独立した組織となっており、自国、あるいはそれぞれの文化圏において、現代音楽の普及活動を行っています。日本現代音楽協会は日本支部として1935年に加盟、第二次世界大戦中は除名されましたが、1948年に再加盟が認められました。

ISCMでは毎年、一支部が主催となり、〈世界音楽の日々(World Music Days)〉音楽祭を開催しています。同音楽祭は、多種多様な同時代音楽の饗宴であり、主催国がテーマを自由に設定し、プログラムを決めています。またISCMの総会も音楽祭期間中に行われ、各支部から約100名が出席し、現代音楽の情報交換を行っています。

第1回音楽祭は1923年、ザルツブルクで開かれ、ベルク、シェンベルク、バルトーク、コダーイ、プロコフィエフ、ヤナチェック、ストラヴィンスキ、オネガー、ミヨー、プーランク、ラヴェル等の作品が演奏されました。第二次世界大戦中に中断はありましたが、80年以上にも及ぶ歴史を持っており、著名な現代の作曲家のほとんどが、この音楽祭で作品が上演されています。日本から選ばれた作品の一覧表は下記をご参照下さい。

 

ISCM世界音楽の日々 日本人作品入選記録(2014.4.24更新)
開催年 開催地 作曲者名:作品名、トピックス
2014 ヴロツワフ 板津昇龍:Dancing Woods
蒲池 愛:Paradox for Violin Solo and Electronics Live
徳永 崇:How to embroider by shading
朴守賢:夢中夢の行進曲
2013 ウィーン、リンツ、ブラチスラヴァ、コシツェ 松下 功:A Shining Firmament
中谷 通:2_1/128_1+1/2
土井智恵子:Splicing
森田泰之進:The History of Songs & Words
福井とも子:Doublet I
2012 アントワープ、ブルージュ、ブリュッセル、ゲント、ルーヴェン、モンス 木山 光:KABUKI
莱 孝之:Active Figuration
2011 ザグレブ 福士則夫:Couple
河添達也:Parataxis II
小川 類:T.R.A.N.S
高岡 明:Responsorium
板津昇龍:Sound concerto No.2
2010 シドニー 田中カレン:Techno Etudes
中野浩二:Unspoken Voices – Unbroken Spirits
河合孝治:Being time for Dogen Zenji
水野みか子:Seven Temples
2009 ヴィスビー、ヴェクショー、ヨーテボリ 松平頼暁:Trichroism
国枝春恵:Peace on Earth
伊藤弘之:The Angel Of Dispair II
中村 寛:Song of Samsara – Vision of Metempsychosis
小坂咲子:Sasame-ha-zure
2008 ヴィリニュス 平野一郎:夢の祀り
湯浅譲二:Cosmos Haptic V
2007 香港 権代敦彦:尺八と筝のためのHagion Pneuma
松下 功:二つのヴァイオリンとオーケストラのためのA Time for Prayer
蒲池 愛:尺八とライヴ・エレクトロニクスのためのTurnstiles
小林隆一:弦楽四重奏のためのForest Symbolized Japanesque
鈴木琴香:Kreisen 伴谷晃二:尺八のためのReminiscences of the Hermitage
2006 シュトゥットガルト 藤倉 大:箏、笙、ヴィオラ、オーボエ、クラリネット(アンティーク・シンバルとオーシャンドラムを含む)のOkeanos Breezes(イギリス支部より提出)
▼主催支部調整作品 あさのやえこ:アンサンブルのための「山・星・石・太陽」
馬場法子:オルガンのためのBox and Cox
馬場法子:アンサンブルのためのPseudoscope III
近藤 譲:ピアノのためのIn Nomine
望月 京:オーケストラのための「いま、ここ」
2005 ザグレブ 篠原 眞:Passage B, for stereo amplified woodwind quartet
福井とも子:Schlaglicht, for violin and piano
湯浅譲二:Chronoplastic III, for orchestra
岡本文子:Origin, for oboe and bass clarinet
細川俊夫:(国際審査員作品)
2004 スイス 篠原 眞:テノール・リコーダーと二十絃のためのFragment Duo
藤井喬梓:夢の浮橋~ギター独奏のための
伊藤弘之:弦楽四重奏曲
2003 スロベニア 大村哲弥:層的音楽 フルート、バス・クラリネット、ピアノのために
中村 寛:Purgatorio
2002 香港 福井とも子:DONTO/STOP/TRICK
伊藤美由紀:Fading Beauty…
今井慎太郎:La Lutte Bleue
江村哲二:Les papillons de Lorenz
木村まり:ALT
田中カレン:Guardian Angel
田村文生:Serenade I
徳永 崇:PUFF III for flute, alto saxophone and guitar
南 聡:日本製ロッシニョール Op. 29
近藤 譲:時の柱(署名作曲家作品)
2001 横浜 下山一二三:2つのコントラバスのための深響
山口 淳:風の廻る庭第1番 笙と6人の奏者のための
小鍛冶邦隆:バンドのためのポルカ集・タンゴ集 I
権代敦彦:FATHER FORGIVE~The Litany of Reconciliation~+IN PARADISUM
近藤春恵:Aria 尺八と弦楽オーケストラのための
鈴木和彦:hinge(未上演)
田中カレン:Frozen Horizon(未上演)
田中吉史:6人の奏者のためのΦ
夏田昌和:West, or Evening Song in Autumn(未上演)
南 聡:帯/一体何を思いついた?
山本裕之:Eve
一柳 慧:インターリレーション ヴァイオリンとピアノのための(国際審査員作品)
近藤 譲:舞曲(国際審査員作品)
篠原 眞:尺八奏者のための「求道A」(国際審査員作品)
野平一郎:間奏曲第1番「ある原風景」ピアノのための(国際審査員作品)
野平一郎:間奏曲第2番「イン・メモリアム・T」ピアノのための(国際審査員作品)
松平頼曉:GALA ピアノのための(国際審査員作品)
湯浅譲二:マイ・ブルー・スカイ 第3番(国際審査員作品)
2000 ルクセンブルク 篠原 眞:Evolution
小島有利子:Eclat du Soir
山本裕之:Canticum Tremulum
国枝春恵:Serenade for Soprano&Harp
伊藤弘之:Salamander
1999 ルーマニア 大前 哲:In the Memories for 2 pianos and percussion
篠原 眞:Undulation A for piano
河内琢夫:Dancing to my Spirit
竹中康博:Trail of Tears
東野珠美:Dinergy 2
1998 マンチェスター 田中カレン:Echo Canyon
三木 稔:Marimba Special(演奏者推薦)
1997 ソウル 篠原 眞:YUMEJI
久留智之:ENSALADAS
村雲あや子:Reconciliation
1996 コペンハーゲン 水嶋一江:String Telephones
松永通温:In the Silence of Time
川島素晴:Manic Psychosis(演奏者推薦)
細川俊夫:Interim(主催支部推薦)
1995 ドイツ・ルール地方 近藤 譲:A Shape of Time
中村 斉:Drawing
細川俊夫:Jenseits der Flusse Babylons(国際審査員として)
平 義久:Polyedre(主催支部推薦)
1994 ストックホルム 湯浅譲二:始源への眼ざし2
大村哲弥:相応歌
田中カレン:Hommage en cristal
1993 メキシコ・シティ 松下 功:時の糸1
高橋 裕:シンフォニック・カルマ
嶋津武仁:クリティカル・ポイント
江村哲二:インテクステリア5番
松平頼曉:変域(国際審査員推薦)
特別企画として、マイケル・フィニシーISCM会長のピアノ演奏により、各支部1曲ずつ2分間のピアノ作品が上演される。日本支部作品としては江村哲二の「インテクステリア4番」が上演される。
—-(社)日本作曲家協議会がISCM準会員として承認される
1992 ワルシャワ 下山一二三:Voices
高橋 裕:プライヤ・ナヤ・シンフォニー
大村哲弥:ファンタスティッシュ・フィギュレーン2
松尾祐孝:飛来4
1991 チューリッヒ 松平頼曉:レコレクション/Pと室内Orch
松平頼則:源氏物語による三つのエール
久留智之:ル・イゾール
久田典子:プログノスティケーション
篠原 眞:コオペレーション/8邦楽器と8洋楽器
湯浅譲二:プロジェクション/VcとP(国際審査員として)
遠藤雅夫:And so Becomes the Water(演奏団体推薦)
1990 オスロ 下山一二三:十七弦とVcとテープのための一期の月影
田中カレン:Pのためのクリスタリーヌ
西村 朗:2台Pのためのヘテロフォニー
嶋津武仁:Yuki Yuki te(委嘱作品)
1989 アムステルダム 田中カレン:アナモルフォーゼ
1988 香港 松下 功:時の糸2
西村 朗:弦楽四重奏曲
他にACLによって日本作品9曲が演奏された。
1987 ケルン/ボン
/フランクフルト
松平頼曉:レユニオン(国際審査員推薦)
篠原 眞:十七弦の生まれ(主催支部推薦)
Wonder Products 細野晴臣音楽:ジョニー(主催支部推薦)
小杉武久+マイケル・ランタ:デュオ・パフォーマンス
1986 ブダペスト 篠原 眞:9楽器のためのプレイ
田中カレン:プリズム/Orch
1985 アムステルダム —-入選なし
1984 トロント
/モントリオール
藤枝 守:遊星の民話2
西村 朗:ケチャ
莱 孝之:ソリディテイ
松平頼則:雅楽の主題によるラプソディ
篠原 眞:ターンズ
松平頼曉:尖度1
湯浅譲二:天気予報(国際審査員として)
1983 オルフス 松平頼則:唱歌
湯浅譲二:問い
土居克行:ル・パンソー
1982 グラーツ 西村 朗:オード・フォア・エクスタシス
松下 功:アラバスター/3群のOrch
嶋津武仁:波の音楽2
1981 ブラッセル 篠原 眞:25人のためのエガリザシオン
湯浅譲二:シーンズ・フロム・バショー
1980 テルアヴィヴ 久保摩耶子:Yogi
下山一二三:彩響(国際審査員推薦)
八村義夫:錯乱の論理
松平頼則:神聖な舞踊による三つの楽章のための変奏曲
1979 アテネ 小橋 稔:鬼女
篠原 眞:たゆたい
坪能克裕:三の像/Orch
湯浅譲二:デルフィのための儀式(委嘱作品)
1978 ストックホルム
/ヘルシンキ
湯浅譲二:時の時/Orch
松永通温:Sound First
篠原 眞:Relations
下山一二三:Breath
小橋 稔:あうん
1977 ボン 伊東英直:Influx/弦楽四重奏
清水ちさ子:Calls
1976 ボストン 入野義朗:Stromung(主催支部推薦)
1975 パリ 遠藤 亮:パッサージュ
下山一二三:風紋2
平 義久:ストラトス
松平頼曉:シミュレーション/Tuba Solo
松平頼則:前奏曲、間奏曲、後奏曲(同一曲再入選)
三村恵章:交響曲
<電子音響部門>
田崎和隆:わが心いまだ…
一柳 慧:東京1969
武田明倫:パノラミック・ソノール
1974 ロッテルダム 坪能克裕:弦楽四重奏
松平頼則:前奏曲、間奏曲、後奏曲(上演見送り)
湯浅譲二:クロノプラスティック
1973 レイキャヴィック 徳永秀則:Eidos
篠原 眞:City Visit
住谷 智:Custer of Nephroepis marsharies
1972 グラーツ 松平頼曉:What’s next?
松平頼則:循環する楽章
武満 徹:Stanza/Hrp.とテープ(主催支部推薦)
—-支部経由以外に、個人直送での応募が可能となる
1971 ロンドン 南 弘明:七夕
湯浅譲二:プロジェクション/弦楽四重奏
1970 バーゼル 篠原 眞:アルテルナンス
1969 ハンブルク 下山一二三:リフレクション
松平頼曉:分布
松平頼則:ポルトレー
1968 ワルシャワ 南 弘明:挽歌
1967 プラーハ 松平頼曉:コンフィギュレーション
福島和夫:月魄
1966 ストックホルム —-支部失格(会費納入遅延のため)
1965 マドリッド 松平頼則:ピアノ協奏曲
松下真一:壁画
安達元彦:協奏曲/弦楽器
1964 コペンハーゲン 福島和夫:飛鏡
1963 アムステルダム 松平頼則:舞楽/室内Orch
1962 ロンドン 江崎健次郎:働く鼓動
1961 ウィーン 松下真一:カンツォーナ・ダ・ソナーレ/Pと打
佐藤慶次郎:カリグラフィ/P 松平頼則:フィギュール・ソノール
1960 ケルン —-入選なし
1959 ローマ 松平頼則:左舞
1958 ストラスプール 諸井 誠:希薄な展開
松平頼曉:変奏曲/P.Vl.Vc.
1957 チューリッヒ 松平頼則:フィギュール・ソノール
1956 ストックホルム 黛 敏郎:エクトプラズム
1955 バーデンバーデン 諸井 誠:αβ/P
1954 ハイファ 松平頼則:催馬楽によるメタモルフォーゼ
1953 オスロー 諸井 誠:パルティータ/Fl
1952 ザルツブルク 松平頼則:主題と変容/PとOrch
1951 フランクフルト 黛 敏郎:スフェノグラム
1950 ブラッセル 箕作秋吉:芭蕉紀行集
1949 パレルモ/タオルミーナ —-支部再加盟
1948 アムステルダム
1947 コペンハーゲン
1946 ロンドン
1945 開催なし
1944 開催なし
1943 開催なし
1942 開催なし サンフランシスコで非公式ミーティングを開催
1941 開催なし ニューヨークで非公式ミーティングを開催
—-支部除名(第二次世界大戦中日本は枢軸国だったため)
1940 開催なし
1939 ワルシャワ 小船幸次郎:弦楽四重奏曲 日本支部から初入選
1938 ロンドン —-入選なし
1937 パリ 外山道子:やまとの声 日本人初入選(パリ支部会員として)
1936 バルセロナ —-入選なし
1935 プラハ —-支部加盟
1934 フィレンツェ
1933 ウィーン
1932 ヴィエナ
1931 オックスフォード/ロンドン
1930 リエージュ/ブリュッセル
1929 ジェネヴァ
1928 シエナ
1927 フランクフルト
1926 チューリッヒ
1925 ヴェニス
1924 プラハ/ザルツブルク
1923 ザルツブルク