競楽XIII本選出場者紹介〜佐古季暢子(マンドリン)


▼本選演奏曲
近藤 譲/早春に(1993)
野田 雅巳/旋回アレグレット(2005)

皆さま、はじめまして。
マンドリンの出場者は2人目になります。この楽器の現代作品のレパートリーは少なく、マンドリンがまだ可能性のある楽器だと知られる機会も多くありません。ですので、マンドリンだけではない、様々な楽器が集う競楽の本選の場で演奏できるチャンスをいただけた事は、とても有難く嬉しいです。
本選の演奏作品は、2曲とも恩師による委嘱作です。
近藤譲作曲の《早春に》は、いわゆるマンドリン定番のトレモロ奏法を一切使わず、単打音のみで奏されます。関連のない音の連続のように聴こえますが、オクターヴを基に構成されており、その中から見出だされた旋律は浮かび上がっては消えていきます。同時に音色の重なりが多彩です。
野田雅巳作曲の《旋回アレグレット》はその名の通り円環運動のモチーフが連続し、円が膨らんだり萎んだり飛んでいったりと、エネルギーを感じる作品です。
マンドリンという楽器のもつ多様な響きと表現をお楽しみいただけましたら幸いです。

◎プロフィール
広島出身。エリザベト音楽大学マンドリン専攻第1期生として卒業。同大学院修了、渡独。中村音楽奨学生に選出される。ケルン音楽舞踊大学ヴッパータル校修士課程マンドリン・ソロ科修了。これまで川口雅行、C.リヒテンベルク、A.ヒンシェ、J.M.delカンポ、S.リスコの各氏に師事。現在、エリザベト音楽大学マンドリン科非常勤講師。

▼予選演奏曲
Kareem ROUSTOM/Ḥanjale for solo mandolin(2013)