«

»

12月 26

【現代の音楽展】世界に開く窓 中村麗プロジェクト:ピアノ+エレクトロニクス+ビデオ 2月8日杉並公会堂小ホール、翌日レクチャーも


02nakamura

〈扉—未知なる創造へ 現代の音楽展2013〉

世界に開く窓~世界で活躍する日本人音楽家シリーズ vol.1
中村麗プロジェクト:ピアノ+エレクトロニクス+ビデオ

2013年28日(金)18:30開場 19:00開演|杉並公会堂小ホール(荻窪)

制作:国際部、福井とも子

 

イダ・ルンデーン(スウェーデン)/Verktum (2012) piano, electronics and video
ビデオ作品:エカ・ビブレイシュヴィリ/border and lines

伊藤高明/LOGE Ⅰ (2012/初演) piano, electronics

徳永 崇/Etude for piano and pulse (2012/初演) piano, electronics 音響制作:今堀拓也

リュク・フェラーリ(フランス)/Und so Weiter (1966) piano, tape and percussion for pianist

渡辺俊哉/Vanishing Point (2012/初演) piano, electronics エレクトロニクス:池田拓実

ヨハネス・クライドラー(ドイツ)/study (2011) piano, electronics and video

 

ピアノ:中村麗 エレクトロニクス:有馬純寿

 

●全自由席3,000円 チケットぴあウェブサイトで購入 電話で購入 ⇒ 0570-02-9999(Pコード188-585)

 

レクチャー

2013年29日(土)18:30開演|きゅりあん(大井町駅前)4階第2特別講習室

講師:中村麗、イダ・ルンデーン

料金:500円(先着20名様限定予約制)
▼お申し込み:日本現代音楽協会 メール gendai2013(a)jscm.net 電話 03-3446-3506

 

 

ピアノ+エレクトロニクス+ビデオ

02nakamura_u海外を拠点に活躍する日本人演奏家は少なくない。刺激的な環境の中、徐々に周りからの信頼を得ながら、積極的に活動を続ける彼らの多くは、日本でも何かしたいという考えを持っている。しかしそれを個人で実現することは容易ではない。そういった演奏家達を是非紹介したいと思ったことが、このシリーズを始めるきっかけである。取り上げる演奏家には、現音会員の作品の他に、日本でまだ知られていない海外の話題作等をを紹介してもらう。

シリーズ第1弾はドイツ在住のピアニスト、中村麗。学生時代からケージ研究やプリペアドピアノの研究等で注目を集めはじめた中村は、2007年にエレクトロニクスを使った作品(アネスリー・ブラックの“4238 de Bullion”)と出会い、以来音響のみならず、ビデオやライブビデオを伴った曲を数多く演奏してきた。すでに多くの作曲家が彼女のために曲を書いており、今、最も旬な分野の旬な演奏家と言えるだろう。

中村は日本生まれブラジル育ちで、19歳からずっとドイツで研鑽を積んでいる。その環境故か、今や7カ国語を自由に使いこなす才媛である。その国際的感覚と、ちょっと不思議な天然キャラを武器に、ボーダレスに活躍する中村麗に今後も注目して行きたい。

今回中村が紹介してくれる作曲家は、イダ・ルンデーン(スウェーデン)とヨハネス・クライドラー(ドイツ)。二人ともマティアス・シュパリンガーの弟子である。ルンデーンは、リアルタイム・エレクトロニクスやキーボード奏者としても活躍している。この演奏会を機に初来日予定。クライドラーも、今年ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会でクラーニッヒシュタイナー賞を受賞する等、若手ながらもすでに数々の受賞歴があり、今ヨーロッパで最も注目されている作曲家の一人である。中村、ルンデーン、クライドラーはフライブルグ州立音楽院でともに学生時代を過ごした。10年経って再会した3人が、互いの成長を認めつつ、また新たな形でコラボレーションをする。

そして日本でも人気の高いリュク・フェラーリの”Und so Weiter”。中村は近々この曲をフェラーリ財団の推薦を得て録音することになっている(レーベル:Testklang 協力:La Muse en Circuit、Presque Rien Foundation)。名曲ながら、ピアニストが打楽器も同時に演奏するという大変さもあって、日本での演奏頻度は決して高くない。

現音からは、伊藤高明徳永崇渡辺俊哉の3名に作品提供を依頼した。徳永と渡辺にとっては初のエレクトロニクス作品であり、非常に興味深い。徳永は演奏者の身体性を意識したアクロバティックな作品、渡辺は電子音とピアノの音との響きが会場を行き交うという作品、また伊藤はピアニストが楽譜の断片を好きなように組み立てて演奏するという、いわば「音楽版レゴ」のような作品。これらの3作品が、中村によって、いずれ海を越えてどこかで再演されるであろうことも、この企画の狙いの1つである。(日本現代音楽協会 国際部長:福井とも子)

 

▼プロフィール

中村 麗  Rei NAKAMURA, piano
東京都生まれ。3歳でブラジルへ転居。5歳よりピアノを始める。19歳でドイツへ渡り、フライブルグ州立音楽院に入学。ジェイムス・エヴリー氏に師事。在学中より現代音楽の演奏に加わる。2002年大学院へ進学。またザールランド州立音楽院にて現代音楽を菅原ラッヘンマン幸子氏に、音楽学をアンドレアス・ヴァグナー氏に師事する。2005年最優秀の成績で修了。数々の受賞歴(ヴィラロボス・ジュニア・ピアノコンクール第1位、 マグダ・タリャフェホ音楽院ピアノコンクール 第2位、ダルムシュタットクラニッヒシュタイナー奨学金賞等々)がある。2007年より、ピアノ、エレクトロニクス、ビデオによるプロジェクト”Mouvement to sound, sound to Movement”を始め、ヨーロッパを中心とする各地から招待を受けて、コンサートを開催。作曲家らと共に新しい音楽への道を探っている。また、プリペアードピアノによる即興活動や、ブラジルの作曲家を紹介する企画等も活発に行っている。今回日本現代音楽協会の企画で、上記プロジェクトの日本デビューとなる。

 

 

主催・お問い合わせ:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
助成:芸術文化振興基金
公益財団法人ロームミュージックファンデーション
公益財団法人花王芸術・科学財団
一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)
協力:Association PRESQUE RIEN

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です