「宮本妥子パーカッションリサイタル」公募作品選曲発表

日本現代音楽協会会員・制作担当:中村典子

日本現代音楽協会(現音)の創立80周年記念事業の一環として開催される「宮本妥子パーカッションリサイタル」の公募作品選考会議が9月中旬、京都と東京を結んで行われ、リサイタルの全曲目が決定いたしましたので発表いたします。

公募作品からの選出は2作品となりました。東京会場と京都会場にすべての選考委員が集まり、作者名を伏せた譜面選考により討議を重ねました。宮本パーカッションリサイタルに寄せられプログラミングされている招待作品、会員作品、アンソロジー作品とのベストマッチングを熟考、奏者との密度高い恊働、首都圏外での現代音楽の更なる展開の場となる京都での本公演から新鮮な作品が発信できることを願い、さまざまな全ての条件をかんがみて作品選出にいたりました。

この選曲作品2曲の中から1曲を、2012年度に東京で開催する現音主催公演で再演する招待作品として選出します。招待作品の選出は、リサイタルに於いて聴衆の投票で決定します。みなさまぜひリサイタルにご参加くださり、投票にどうかご参加ください。宮本妥子パーカッションリサイタル、なにとぞご注目ご期待ください!

●選考委員
宮本妥子(滋賀・打楽器奏者)
増田真結(京都・現音作曲新人賞受賞者)福井とも子(大阪・現音理事)
田口雅英(奈良・現音会員)南川弥生(兵庫・現音会員)
伴谷晃二(広島・現音理事)松尾祐孝(東京・現音副会長)
坪能克裕(東京・日本現代音楽協会会長)中村典子(京都・企画制作者)

 

▼宮本妥子パーカッションリサイタル
2012年2月17日(金)19時開演(18時30分開場)京都芸術センター・フリースペース

●公募選出作品
◎小松淳史/You are sleeping in my hand 〜 for solo percussion〜(2011/初演)
京都市立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。十河陽一、藤島昌寿、松本日之春、前田守一、中村典子、岡田加津子の各氏に師事。第21回京都フランス音楽アカデミーにおいて、アラン・ゴーサン氏のクラスを修了。現在、京都市立芸術大学大学院音楽研究科作曲専攻修士1回生。

◎富田さやか/雨乞い(2011)
同志社女子大学学芸学部音楽学科作曲理論専攻卒業。同大学音楽学会《頌啓会》特別専修課程修了。在学中に中瀬古和音楽記念賞受賞。これまでに作曲を糀場富美子、成田和子、西村朗、細川俊夫の各氏に師事。現在、東京音楽大学大学院1年在学。

●会員作品
近藤浩平/けもののけはい 作品123(2011/初演)
諸橋玲子/玄II(2011/初演)
松永通温:A Dreamer and a Trespasser(2011/初演)
松尾祐孝/フォノX 〜打楽器独奏の為の狂詩曲<パイ>(2011/初演)
伴谷晃二/<ヒロシマの詩 I >マリンバのために(2010)

●アンソロジー作品
ジョージ・クラム/犬の世界 より(1998)