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コンセプトの明確化・音楽に実体を2008年度芸術監督:一柳 慧 最近書かれているいわゆる現代音楽には、今日的技術や知識や情報を満載し、内在させているものが少なくない。しかしそれは別の見方に立てば、どこの国の音楽か、誰の作曲したものか、見分けがつかないほど似た内容のものが増えていることでもある。これも昨今のグローバリゼーションや、安易なインターナショナリズムのなせる結果であろうか。
そこに何か大きなものが欠落しているように感じる
のが私の杞憂に終わればよいのだが、ことはもう少
し深刻なような。なぜならこれら多くの音楽にはま
ず生活観が感じられないということがある。また、
時代や社会を変革していこうとする気運も稀薄であ
る。 楽譜はまるでデザイン画でも見るように美しく書
かれているが、その音楽を聴く前に、それを見るだ
け読むだけで全てがわかってしまうような音の芸術
としての実在性が乏しいものもよく見かける。 現代音楽と定義されているものの多くは、一見新
しい装いを纏っているように見えながら、音楽はそ
れ自体で自己完結してしまっていることも問題であ
る。大分厳しいことを書いてはみたが、これらはも
ちろん私自身への反省をこめたものでもあることは
言うまでもない。また今日、生活観に根ざし、社会
性や時代感覚をもって立派な仕事をしている人も数
は少ないが存在することも事実である。その違いは
何かと言うのは議論に価する。 芸術とポピュラー音楽、クラシックと現代音楽、 インターナショナルなものと民族音楽、楽器の生演 奏とエレクトロニック・コンピュータを介在させた 音楽、前衛と保守、といったかつて存在した対極的 な捉え方や分類は今日ではもはやあまり役に立たな いだろう。先日来日し、多くの自作を演奏披露して いった作曲家にスティーヴ・ライヒがいるが、ライ ヒの音楽はこれらのどの範疇にも属さないとも言え るし、また、これらすべてを網羅し 、自在に越境 しているとも言える。そこにあるのは今風に言えば 作曲する、あるいは音楽する個人のライフ・スタイ ルそのものであって、現代音楽をいまだ虚構の音楽 として考え続けていると、ますます時代と乖離して ゆくおそれがあるように私には思えるのだが……。 |
| [コンクール]開かれた明日への道 | |
| (1)第25回現音作曲新人賞本選会 | |
| 2008年10月17日(金) ■18:30開場/19:00開演 ■東京オペラシティリサイタルホール ▲京王新線初台駅直結 ■全自由席2,000円 募集デーマ:コンセプトの明確化?音楽に実体を
今、現代音楽という言葉や概念に縛られているせい
か、窮屈な表現に陥っている音楽が多く見受けられ
ます。技術で美しく隠蔽し、いかに音楽を書くかと
いうことよりも、多少稚拙であっても、明確なコン
セプトに根ざした実体のある音楽の追求を目指すべ
きではないかと、私は思います。(一柳 慧)
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[1]秋元美由紀/Catalyst~連鎖(2008/初演) [2]成宮北斗/多重帰属 Ⅰa(2008/初演) [3]横井佑未子/act III for 2 violas(2007-2008/初演) [4]谷地村博人/Julia(2008/初演) [5]中村 絢/水紋(2007/初演)
審査員:一柳慧(審査員長/日本現代音楽協会2008 年度芸術監督) 金子仁美 野平一郎 |
| [電子音楽]内的宇宙へのデジタルな架け橋 | |
| (2)電楽III~ライヴエレクトロニクス現在形 | |
| 2008年10月19日(日) ■14:30開場/15:00開演 ■世田谷美術館・講堂 ▲東急田園都市線用賀駅徒歩17分 ■予約制500円(全92席) ▲8月1日より日本現代音楽協会 のみでチケット予約受付開始
音響機器やデジタル技術の発達と共に、ますます多用な表現を持つことになったライブ・エレクトロニクスの現在形。音響空間プロデューサーによるスピーカーシステムにもご注目ください。 |
[1]班文林/盤玉落珠(Bantama Ototama)(2008/初演) [2]岩下哲也/virtual focus 2008 (2008/初演) [3]由雄正恒/"continuo No.3"一人の奏者とコンピューターのための [4]宮木朝子/Latent echo?笙と声と電子音響のための (2008/初演) [5]森 威功/Inclusions - 打楽器とコンピュータのための (2008/初演) 企画・構成:西岡龍彦(日本現代音楽協会理事)+石崎尚(世田谷美術館) 音響空間プロデュース:田野倉宏向・土倉律子(東京芸術大学音楽学部音楽環境創造科) 協力:株式会社タグチ |
| (S)電楽サテライト=SOUND CREATORS FESTA 2008?電子音楽制作ワークショップ | |
| 2008年10月13日(月・祝) ■16:30開場/17:00開演 ■洗足学園音楽大学・講堂(2号館内) ▲東急田園都市線溝の口駅下車徒歩6分 ■\1,000 ■主催:洗足学園音楽大学/大学院 ■共催:日本現代音楽協会
日本現代音楽協会の作曲家と、洗足学園音楽大学のマニピュレータが、タッグを組み新作を制作。 |
▼日本現代音楽協会出品作曲家 □中辻小百合/The Mysteries of Catharina Geisslerin -コントラバスと電子音響のための (2008/初演) □小林健樹/安いAV(2008/初演) □三枝木宏行/Portraits Fugitifs (2008/初演) 企画・制作・音響:洗足学園音楽大学/音楽・音響デザインコース |
| [室内楽]今 伝えたい! 多様なコンセプト! | |
| (3)アンデパンダン展 第1夜 | |
| 2008年11月3日(月・祝) ■17:30開場/18:00開演 ■東京オペラシティリサイタルホール ▲京王新線初台駅直 ■全自由席4,000円 |
[1]加藤由紀子/無伴奏セロの為の三章 (2008/初演) [2]高原宏文/篳篥と笙のための"コミュニオンVI"(線の揺らぎ)(2008/初演) [3]佐井孝彰/Duo II ?チェロとピアノのための (2008/初演) [4]岡坂慶紀/松韻(高千穂・天岩戸神社にて)(2005/初演) [5]田中範康/音の彫刻 (2008/初演) [6]宮崎 滋/イマージュ - 電子オルガンのための - (2000/2008/改訂初演) [7]林 文夫/風のうた(2006/2008/改訂初演) |
| [室内楽]今 伝えたい! 多様なコンセプト! | |
| (4)アンデパンダン展 第2夜 | |
| 2008年11月6日(木) ■18:00開場/18:30開演 ■東京オペラシティリサイタルホール ▲京王新線初台駅直 ■全自由席4,000円 |
[1]赤石直哉/ソナチネ (2008/初演) [2]露木正登/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(2008/初演) [3]梶 俊男/doors for piano (2008/初演) [4]飛田泰三/30の音による8つの異なった旋律群(2008/初演) [5]石田匡志/断章~弦楽四重奏のための (2007) [6]松永通温/風のきらめき(1995/1996/改訂初演) [7]倉内直子/「植物相─波動の変換」 - 弦楽四重奏のための(2007-2008/初演) |
| [コンクール]わが国唯一! カテゴリーを超えた演奏コンクール | |
| (5)第18回朝日現代音楽賞 第8回現代音楽演奏コンクール“競楽VIII”本選会 | |
| 2008年11月30日(日) ■13:30開場/14:00開演(予定) ■けやきホール(代々木上原) ■入場無料 ■共催:朝日新聞社 ■後援:(社)日本音楽著作権協会 日本音楽作家団体協議会 |
第一位受賞者には「第18回朝日現代音楽賞」が贈られます。本選会にて聴衆による投票を実施し、最多得票者に「聴衆賞」を贈ります。演奏終了後結果発表並びに講評を行います。 審査委員 コンクール日程 (すべて公開/入場無料/開始時間は予定です) |
○主催:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部) 平成20年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
○共催:世田谷美術館[10/19] 朝日新聞社[11/10,11,15,30]
○助成:社団法人私的録音補償金管理協会(sarah) 財団法人朝日新聞文化財団[10/17]
○後援:社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC) 日本音楽作家団体協議会(fca)
○協力:株式会社タグチ[10/19] ヤマハ(株)エレクトーンシティ渋谷[11/3]
(1)現音作曲新人賞本選会:2,000円
(3),(4)アンデパンダン展:4,000円
(2)電楽(でんがく):予約制500円全92席(8月1日より日本現代音楽協会のみでチケット予約受付開始)
(5)現代音楽演奏コンクール“競楽”本選会(きょうがく):無料(直接ご来場下さい)
(1),(3),(4)のチケットが購入出来ます Pコード:298-465
電話→0570-02-9999
パソコン→http://t.pia.jp
携帯サイト→http://pia.jp/t/
全公演のチケットが購入出来ます
電話→03-3446-3506
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