
作曲家がつくる秋と春の音楽会シリーズ2
現代の音楽展2006
“声の復権”
芸術監督:林光
お客さまよりのご意見
〈現音・秋の音楽展2005〉では、全企画を通じてアンケートを実施しました。
お客さまより頂いたアンケートの中からいくつかを下記に紹介致します。
3月1日[水]→3月13日[月] 全6企画37曲
●3月1日[水]世界に開く窓〜ISCM“世界音楽の日々”を中心に〜東ヨーロッパから アンケート/曲目
●3月2日[木]室内楽展II〜声楽アンサンブル アンケート/曲目
●3月5日[日]現代合唱の領域〜合唱ワークショップ・コンサート アンケート/曲目
●3月10日[金]オペラ・プロジェクト I アンケート/曲目
●3月12日[日]尺八フェスタ アンケート/曲目
●3月13日[月]オーケストラの夕べ〜コンサート&ワークショップ アンケート/曲目
●3月1日 世界に開く窓〜ISCM“世界音楽の日々”を中心に〜東ヨーロッパから/曲目表示
A.シュニトケ《弦楽四重奏曲3番》は視覚的にも楽しめた。好演。篠原眞《テノール・リコーダーと二十絃のための「フラグメンテ・ドゥオ」》、藤井喬梓《「夢の浮き橋」〜ギター独奏のための》、V.グロヴォカール《安全性の彼岸》、M.ケレメン《Dessins Conmmentes》の新しい奏法は現音ならではのプログラムで期待を裏切らなかった。佐藤まどかさんの演奏する2作品に強く引きこまれた。(70代男性/無職)
V.グロヴォカール《安全性の彼岸》はタイトルからして変わっているが、歌といえるのか、というような曲でびっくりした。どんな楽譜なのか、どうやって練習するのか不思議。現代音楽のコンサートが初めてだったので、全て新鮮だった。楽器なども様々で、現代音楽っていろいろあるんだな(何でもアリだな)と思いました。曲順(構成)もよかったと思います。作曲家ご自身がまだ生きてらっしゃるのがほとんどでしょうから、演奏の前か後に、作曲家のコメントか解説などが聞けるとおもしろいし、また聴きに来たくなるなると思います。(30代女性/会社員)
M.ケレメン《Dessins Conmmentes》の中村和枝さんのピアノがとても良かったと思います。A.シュニトケ《弦楽四重奏曲3番》の調性があるような部分の音程が合っていないのが気になったので、もっと丁寧に合わせをやってほしかったです。新作をどんどん発表してほしい。国外の新人作曲家をたくさん紹介してほしい。(20代女性/音楽学専攻)
M.ケレメン《Dessins Conmmentes》が印象に残った。コンサート全体は十分刺激的だった。プログラム冊子はもう少し安いもので可。(60代男性/無職)
演奏家も皆素晴らしかったですが、異次元の音楽を聴いた様で、良さは生の演奏でないと判らないと思います(70代/無職)
太田真紀さんが歌ったV.グロヴォカール《安全性の彼岸》が印象に残った。うしろの席で大爆笑しました。もしかして笑うところじゃない? まさかあんなオチだとは…。コンサートは素人でも楽しめました。素人なのでもっと曲の解説をくわしくしてほしかった。音楽と視覚のコラボレーションなんてどうですか? (20代女性/Gデザイナー)
●3月2日 室内楽展II/曲目表示

●3月5日 現代合唱の領域〜合唱ワークショップ・コンサート/曲目表示
森垣桂一《源氏物語より「夕顔」(詩:鈴木比呂志)》や新しい合唱団の演奏が印象に残った。三枝木宏行《Canticum III "La Cantate Taoiste"》で小道具を使用していたのは曲をひきしめるのでいいですね。プログラム構成も良かったです。今回の演奏会は演奏者に聞いたのですが、もっとこういう協会があるということを宣伝してほしいです。
小鍛冶邦隆《混声合唱のための〈マドリガル I ---或いは愛の寓意〉(詩:銀色夏生)》が一番印象に残り、面白かった。
●3月10日 オペラ・プロジェクト I /曲目表示
東京文化会館友の会で公演を知りました。企画構成が大変良かったと思いました。(40代男性/会社員)
なかなか見られないオペラの演出がよかった。(女性)
オペラは初めてで、両作とも良かった。声は楽器と同じですね。現代オペラは楽器にしろ歌にしろ、日本の古典に近付ける事ですか? 現代音楽というと難解なものが多く感じます。もっとメロディを大切にしたものはないのですか?(匿名)
普通のオペラを見慣れている私が旧い人間だと思うが、舞台の上で熱演されているものが何を私に訴えようとしているのか判らなかった。舞台芸術というのは観ている人に何らかの感動を与えるべきだと思う。(60代男性/無職)
斬新な企画でおもしろかった。今後も小ホールならではの、会場一体となるオペラ企画を望みます。(30代女性/会社員)
現代オペラを初めて見たが、奇抜な構成でいい体験をさせてもらいました。(50代男性/会社員)
近藤春恵《オペラ「居酒屋お伽噺」》はファンタジックな作品ですばらしかった。又このような実験的な作品に出会いたい。(70代男性/学校法人理事)
くりもとようこ《発声と様式のモード---新しいオペラへの試み---》は特に新しさが感じられなかった(芝居でよく見る)。近藤春恵《オペラ「居酒屋お伽噺」》は元々古くさい分、安心して聴けた。プログラム冊子は「現代音楽」といいながら権威思考で時代遅れを感じる。長々と書き連ねたプロフィールを読む人なんてどれだけいるのだろう? 今日この日の作品、演奏で語るべきなのではないか?(40代/会社員)
くりもとようこ《発声と様式のモード---新しいオペラへの試み---》が面白かった。オペラの専門的なことはわかりませんが、近藤春恵《オペラ「居酒屋お伽噺」》は語りという形のせいなのか、めりはりがないような気がして舞台としておもしろみを感じませんでした。雪の演出は奇麗でした。オペラ(声)というよりアンサンブル(楽器)の印象が強かったです。
▼3月9日(木)オペラ・プロジェクト I 公開リハーサル
くりもとようこ《発声と様式のモード---新しいオペラへの試み---》
言語の響き、発声の違いによる響きが良かった。(女性)
音楽展のタイトル「声の復権」、人間の声はもっと美しい表現に使われるのを私は期待しています。(女性)
現代的な手法がうまく作品の中で消化されていて興味深かった。(男性/高校教師)
むずかしい事はわからないが、歌というより声の様々な試みがおもしろかった。(女性)
意味不明の音声だけのソプラノとアルトの掛け合いが小気味よかった。現代オペラって奇妙なものだと思った。もっと現代オペラをのぞいてみたい。(男性)
限定されない言葉と声による手と身体のうごきが喚起するイメージの新しい可能性をみた。(女性)
素朴におもしろいと感じた箇所がいくつかありました。低い姿勢で悲しみを叫ぶシーン。対照的に天使のような声への移行。イタリア語での狂言的な動きもおもしろい。会話をしているシーンはもっと乗って思い切りやって頂かないとこちらが照れます。真剣に弾けて下さい。(男性/札幌室内歌劇場)
白石さんの美しいベルカントと栗本さんの特色ある発声など、色々な対比があり楽しめました。(男性)
作曲者自らが出演していたので驚いた。ユーモアもシリアスもあって、観ている間ずっとどきどきだった。首にかけた布をとる時のポルタメントが印象に残った。(学生)
日本の伝統芸能とのマッチング(猿楽的なとざい東西をイタリア語でやるとか、能をイタリア語でやってどう見えるか)とか、2人がバラバラな事をしていてもこの舞台では統一感があれば意外と並び立ってしまうものだなと思わせてくれました。(女性/歌手)
近藤春恵《オペラ「居酒屋お伽噺」》
ミニオペラとしてこじんまりとまとまって面白いと思いました。(女性)
室内オーケストラがすばらしい響きで、歌手の声とうまくミックスさてれいました。(男性)
新鮮な音色、音使いで、想像の世界が感じられ大変感動致しました。(女性)
幻想的なお伽噺が三月にぴったりだった。曲は1回通して聴いた時は舞台を見ているだけど精一杯だったが、オケだけで何回か聴くと良くなってました。(女性)
歌手も演奏もとてもよかったけれど、最後のところで話の筋がよく聞き取れなかった。指揮者が舞台の前面にいて見辛かった。(男性)
オーケストラも歌手も上品でした。もう少し幻想的な緊張感が、語り、照明、舞台空間に出るとなおおもしろかったと思います。(男性/札幌室内歌劇場)
オペラらしいオペラでとても共感出来ました。歌手、オケ共に高いレベルの出来でしたが、時にオケが大きく、声を消している場面があったように思います。(男性)
全てとても自然な流れで進んでいったので、作品の中に入り込んでいたようでした。チェロと、女びなが陰で歌い、舞台は雪の照明のみという所が印象に残りました。(学生)
照明がすごく奇麗で良かったです。女びなの登場はもう少し“人ならぬ歩き方”の方が私は好みです。歌も聴きやすく、全体によくまとまっている感じで良かったです。フルートのフラッターがすごかった!(女性/歌手)
●3月12日 尺八フェスタ/曲目表示
田丸彩和子《尺八と二十弦箏のための 月の彼方へ I 》、二宮毅《松風〜3本の尺八による》、松尾祐孝《ディストラクションV〜尺八と二十絃の為に》が印象に残った。(60代男性/無職)
佐藤昌弘《天の夜曲》、秋田吉則《鳳輦〜尺八二重奏のための》が印象に残ったが、コンピュータを用いた3曲は良くなかった。一番可能性を秘めていそうなのに、尺八に対するイメージが貧困で、一番後ろ向きに聴こえたのは残念。(匿名)
横田直行《独奏尺八のための韻雅譜》が印象に残った。司会があって、より詳しいお話を聞けて良かった。プログラム冊子に細かい楽器編成を書いてほしい。作曲家によるワークショップも開催してほしい。(学生)
シンプルな曲からコンピュータとのセッションまであるプログラムは、思いがけない音の広がりがあって楽しい。坪能克裕《絆の章〜篠笛と尺八のために》、二宮玲子《女声、三本の尺八、二面の箏、十七絃による 実朝幻影》、田丸彩和子《尺八と二十弦箏のための 月の彼方へ I 》、松尾祐孝《ディストラクションV〜尺八と二十絃の為に》が印象に残った。(匿名)
尺八、箏の表現の多彩さに驚きました。自由で創意あふれる作品が多く、刺激的でした。プログラム冊子は、日本現代音楽協会や〈現代の音楽展〉について簡潔に紹介するページが欲しい。既知の人向けに作られた冊子なのかもしれないが、PR的に損をしているように感じます。(30代男性/会社員)
蒲池愛《Turnstiles for Shakuhachi solo and Computer》は超現代手法に尺八がぴったりはまって伸び伸び良さが生かされていた。村上礼子《尺八と二十絃箏のための二つの小品》は詩的で優しく女性らしい曲でした。演奏者がすばらしかった。作曲者の方々も素晴らしい演奏で、より曲の良さが引き出されたのではないでしょうか。(50代女性/主婦)
●3月13日 オーケストラの夕べ〜コンサート&ワークショップ/曲目表示
松永通温《内的観光》が印象に残った。日本現代音楽協会の公演を初めて聴かせてもらったが、クラシックに慣れた耳には新鮮に感じた。(匿名)
久行敏彦《Breaths IV〜for orchestra〜》が印象に残った。現代音楽はいつも新曲のため聴きなれないので、今夜のように4曲は苦痛ですが、武満徹のように将来評価されることもあるでしょうし、100年絶てばクラシックと言われるようになるでしょう。どの曲が、作曲者が残るか楽しみです。(60代)
安良岡章夫《レイディアント・ポイント II 》の安江佐和子さんのパーカッションの演奏が圧倒的であった。素晴らしい演奏でした。現代音楽の良い作品に接することができて良かった。今後も期待してます。あらゆる意味で新しい実験的で勇気のある作品を紹介して下さい。(50代男性/舞台照明家)
久行敏彦《Breaths IV〜for orchestra〜》での桐朋学園オーケストラの演奏が良かった。曲は私には難解、聴いてもう少し快感、感動を得られるものであれば…。「不協和音禁止」「メロディ重視」の現代音楽を聴いてみたいと思います。(50代男性/無職)
演奏がもっと積極的だったら良かったと思います。プログラム冊子はもっとシンプルでも良い気がします。冊子が大きくなったのは良いと思う。ワークショップが増えたことも良いと思います。これからも続けて下さい。(20代女性/学生)
南聡《歓ばしき知識の花園 作品15》が印象に残った。現代音楽というものをはじめて聴いたが“間”“リズム”“強弱”、まさに抽象がを見るようで色鮮やか、楽しい一時をもった。日本伝統の楽器とのコラボレーション(60代男性/画家)
国が助成するような曲か? 日本の演奏家のレベルは高いのに、こんなのしか書かないようでは創作の方は駄目になるよ。気分悪くなるようなのは音楽と言えるのか? プログラム冊子は曲の割には金がかかりすぎでは? もっと永く残るような曲に助成した方が良いよね。(50代男性/会社員)
迫力では久行敏彦《Breaths IV〜for orchestra〜》、構成では南聡《歓ばしき知識の花園 作品15》、迫力と弦楽器の妙で安良岡章夫《レイディアント・ポイント II 》、静と動と対比では松永通温《内的観光》。現代音楽はクラシックと違い曲の動機などは曲解なしでは自己流に解釈し納得していますが(自己満足とは思いますが)作曲家の意図を今一歩踏み込んだ解説があればベターだと思います。どんどん新しい挑戦と企画を創造し後年に評価される作品を残してほしい。(70代男性/無職)
安良岡章夫《レイディアント・ポイント II 》の力強い打楽器がとても良かった、日本現代音楽協会のオーケストラ公演も、すみだトリフォニーホールでの演奏も初めてでしたが、現代音楽について勉強できる良い機会になりました。現代音楽は初めてで、音楽初心者としては少々難しかったです。解説や聴きどころなど、実際に話しをして頂けるとより理解が深まったと思います。(20代女性/会社員)
▼3月11日(土)オーケストラの夕べ ワークショップ
作曲者のレクチャーがあったので、本公演は初めて聴くよりもある程度理解して楽しんで聴けるだろうと思う。できれば楽譜が用意されていればもっと色々と理解できたかもしれないと思います。(女性/作曲家)※アンケートの掲載は日本現代音楽協会広報部が行いました。
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テーマ「声の復権」について
作曲家のみならず、演奏家、聴衆も充実感を覚える開かれた作品を
2005年度芸術監督:林光
こんにち、声=歌と「現代音楽」とはあまりに疎遠な関係になっているように思われる。むろん、そうでない作曲家が少なからず存在することは、まことにそのとおりであるのだが、それで安心してもいられない。
私が夢見るのは、声がもっともっと瑞々しく、華やいで、現代音楽シーンと切り結んでくれることである。そのために、今回、私にゆだねられた企画のすべてに「声」を必須の素材と条件づけた。
いまさら言うまでもないことだが、私は作曲の半ば以上は「声」とのコラボレーションである。けれどもそれらをモデルに「声の復権」を呼びかけるものでは無い。
想像を絶する新しい声の音楽の世界が切りひらかれるのを、心から望んでいる。
現代音楽のひとつの潮流を担った東ヨーロッパから巨匠ともいうべきシュニトケ、ルトスワフスキらの1980年代の重要なレパートリーとともに、「世界に開く窓」(3/1)では、世界とリアルタイムでつながる現音だからこそ可能な“世界の中の日本”をアピールします。この日、声の問題作とも言えるグロボカールの作品にも驚愕と感嘆の声が寄せられることでしょう。
1藤井喬梓/夢の浮橋〜ギター独奏のための(2002)
佐藤紀雄(ギター)
2ミルコ・ケレメン(クロアチア)/Dessins Commentees
中村和枝(ピアノ)
3ヴィトルド・ルトスワフスキ/ヴァイオリンとピアノのためのパルティータ(1984)
佐藤まどか(ヴァイオリン) 中尾純(ピアノ)
4篠原 眞/テノール・リコーダーと二十絃のためのFragment Duo(1998)
イェレミアス・シュヴァルツァー(リコーダー) 後藤真起子(二十絃)
5ヴィンコ・グロボカール(旧ユーゴスラビア/フランス生)/Jenseits der Sicherheit(1977/1981)
太田真紀(ソプラノ)
6アルフレッド・シュニトケ(ロシア)/弦楽四重奏曲3番(1983)
佐藤まどか・花田和加子(ヴァイオリン) 木佐貫美保(ヴィオラ) 多井智紀(チェロ)
1北爪やよひ/おとのはうた〜ギターと4人の声のために(2005/初演)
佐々木理江(メゾソプラノ) 三橋千鶴(アルト) 小宮一浩(テノール) 多田康芳(バリトン) 金庸太(ギター)
2露木正登/水原紫苑の歌による幻影〜ソプラノとヴァイオリンのための(2005/初演)
田島茂代(ソプラノ) 相川麻里子(ヴァイオリン)
3宮崎 滋/6奏者のための響映(2002)
薗田真木子(ソプラノ) 愛甲久美(メゾソプラノ) 太田直樹(バリトン)
甲斐史子(ヴィオラ) 寺井創(チェロ) 那須野直裕(コントラバス) 宮崎滋(指揮)
4タズル・イザン・タジュディン(マレーシア/第21回現音作曲新人賞受賞者)/
ガメルバティ?メディアシ・ウキランIV(2005/初演)
田島茂代(ソプラノ/ウッドブロック/ゴング) 木ノ脇道元(フルート/ピッコロ)甲斐史子(ヴィオラ)
寺井創(チェロ) 小鍛冶邦隆(指揮)
5門脇 治/霧笛(2005/初演)
小宮一浩(テノール) 多田康芳(バリトン) 堀野浩史(バス) 木ノ脇道元(フルート/アルトフルート)
本田英輝(オーボエ/イングリッシュホルン) 菊地秀夫(クラリネット/バスクラリネット)
高林美樹(ファゴット) 那須野直裕(コントラバス) 小鍛冶邦隆(指揮)
6倉内直子/光の帯─3つの声と6楽器のための(2005/初演)
丹藤麻砂美(ソプラノ) 紙谷弘子(メゾソプラノ) 大橋正明(テノール) 木ノ脇道元(フルート/ピッコロ)
本田英輝(オーボエ/イングリッシュホルン) 菊地秀夫(クラリネット/バスクラリネット)
相川麻里子(ヴァイオリン) 寺井創(チェロ) 那須野直裕(コントラバス) 小鍛冶邦隆(指揮)
【演奏】東京室内歌劇場メンバー 東京現代音楽アンサンブルCOmeT
現代合唱音楽の第一人者・田中信昭氏の今日までの業績は、多くの新しい作品と演奏者、聴衆を結びつけてきたことからも明らかです。「現代合唱の領域」(3/5)のステージには気鋭の5つの合唱団が渾身の声の奔流をホール全体に響かせます。合唱界ではこれまでも作曲家への新作委嘱などに積極的な動きがありましたが、今回は合唱団のメンバーが作曲家と同じ土俵にあがり、ともに声の可能性を極めてゆきます。(ワークショップ2/19、2/26)
1村雲あや子/Mother Earth / All Living Things(詩:高橋巌夫/英訳:森麗子)(2002/2005/改訂初演)
合唱団エトワーユ 駒沢大学合唱団 秋島光一(指揮) 石橋綾・斎木ユリ(ピアノ)
2近藤春恵/空に小鳥がいなくなった日(詩:谷川俊太郎) / 金色の娘(詩:ガルシア・ロルカ/訳長谷川四郎)(2005/初演)
横浜室内アンサンブル 徳永祐一(指揮)
3森垣桂一/源氏物語より「夕顔」(詩:鈴木比呂志)(2005/初演)
千葉ユンゲルハーモニー 山田茂(指揮) 馬場添律子(ピアノ)
4三枝木宏行/Canticum III "La Cantate Taoiste"(詩:老子・荘子・李白)(2005/初演)
新しい合唱団 田中信昭(指揮) 中嶋香(ピアノ)
5小鍛冶邦隆/混声合唱のための〈マドリガル I ---或いは愛の寓意〉(詩:銀色夏生)(1991/2005/改訂初演)
新しい合唱団 田中信昭(指揮) 中嶋香(ピアノ)
●作曲家と合唱団のリハーサルを公開します(無料)
2月19日(日)13:30開場/14:00開演 東京交響楽団クラシック・スペース★100(大久保)
近藤春恵作品 森垣桂一作品 【ワークショップ指導】林光
2月26日(日)13:30開場/14:00開演 東京交響楽団クラシック・スペース★100(大久保)
小鍛冶邦隆作品 三枝木宏行作品 村雲あや子作品 【ワークショップ指導】林光
※お申込は前日までにメールで【1.お名前 2.所属 3.ご連絡先】をお伝え下さい。詳細をお知らせします。
声と舞台様式の実験が、表現のぎりぎりのところまで徹底的に繰り返された、“オペラのイメージを超えるオペラ”にもご期待頂きたいところ。「オペラ・プロジェクトI」(3/10、公開リハーサル3/9)は舞台や照明、衣装にも劇場やオペラ座にはない工夫と試みが繰り広げられます。オペラの現代作品上演にも定評ある東京室内歌劇場と作曲家とが向き合うドラマが、この日、オペラの創造の未来を予感させるはず。
1くりもとようこ/発声と様式のモード---新しいオペラへの試み---(2001)
【作曲・台本】くりもとようこ 【演出】松本重孝 【舞台監督】菅原多敢弘 【照明】成瀬一裕
【出演】半田美和子(ソプラノ) 栗本洋子(ソプラノ)
【演奏】東京現代音楽アンサンブルCOmeT
菊地秀夫(クラリネット) 高林美樹(ファゴット) 黒田亜樹(ピアノ)
2近藤春恵/居酒屋お伽噺(2005/初演)
【作曲】近藤春恵 【台本】峠兵太 【指揮】小鍛冶邦隆 【演出】松本重孝 【舞台監督】菅原多敢弘 【照明】成瀬一裕
【出演】太田直樹(男/語り手/バリトン) 愛甲久美(女びな/メゾソプラノ) 竹澤嘉明(居酒屋のあるじ/男優)
【演奏】東京現代音楽アンサンブルCOmeT
木ノ脇道元(フルート) 菊地秀夫(クラリネット)高林美樹(ファゴット) 竹内修(ホルン)
神田佳子(ヴィブラフォン) 黒田亜樹(ピアノ) 篠田恵里(ハープ) 野口千代光(ヴァイオリン)
甲斐史子(ヴィオラ) 寺井創(チェロ) 那須野直裕(コントラバス)
●リハーサルを公開します(無料)
3月9日(木)17:00 東京文化会館小ホール(JR上野駅公園口前)
くりもとようこ作品、近藤春恵作品
※お申込は前日までにメールで【1.お名前 2.所属 3.ご連絡先】をお伝え下さい。詳細をお知らせします。
尺八の音に新しい風を予感する「尺八フェスタ」(3/12)。現音では昨秋にも「尺八を中心とした音楽づくり」を展開し、地味ながら訴求力ある尺八ワールドに聴衆を魅了してきました。この企画に全面的な共感を寄せる尺八奏者・三橋貴風氏が、自ら尺八のフィールド開拓に注いだ情熱を携え、信頼する仲間とともに作曲界へ斬り込みます。演奏者と作曲家の真剣勝負による共同作業が、新しい尺八のエネルギーを表出させ、邦楽ファンならずともその魅力に気づかされる一夜となるでしょう。
▼第1部
1村上玲子/尺八と二十絃箏のためのふたつの小品(2005/初演)
水川寿也(尺八) 田村法子(二十絃)
2坪能克裕/《絆の章》篠笛と尺八のために(2003/初演)
竹井誠(尺八) 望月翔太(篠笛)
3松岡貴史/春の宵は・・・(2004/日本初演)
米澤浩(尺八) 熊沢栄利子(二十絃)
4横田直行/独奏尺八のための《韻雅譜》(2005/初演)
水川寿也(尺八)
5秋田吉則/鳳輦〜尺八二重奏のための(2005/2005/改訂初演)
米澤浩・竹井誠(尺八)
6佐藤昌弘/天の夜曲(2005/初演)
三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃)
▼第2部
7蒲池 愛/Turnstiles for Shakuhachi solo and Computer(2005/初演)
阪口夕山(尺八) nagie(コンピュータ)
8三枝木宏行/《不可視の箜篌》第1番---李賀による即興(2005/初演)
山本真山(尺八) 洗足学園音楽大学音楽・音響デザインコース(コンピュータ)
9水野みか子/白い橋の上で(2004)
野村峰山(尺八) 岡野憲右(音響調整)
▼第3部
10二宮玲子/女声、三本の尺八、二面の箏、十七絃による 実朝幻影(2006/初演)
手嶋眞佐子(メゾソプラノ) 青木彰時・山口賢治・神 令(尺八)
福永千恵子・吉原佐知子(箏) 染谷京子(十七絃)
11二宮 毅/松風〜3本の尺八による(2005/初演)
三橋貴風・川村泰山・野村峰山(尺八)
12田丸彩和子/尺八と二十絃箏のための 月の彼方へ I(2005/初演)
川村泰山(尺八) 三宅礼子(二十絃)
13松尾祐孝/DISTRACTION V(1998,2005/日本初演)
三橋貴風(尺八) 吉村七重(二十絃)
14廣瀬量平(三橋貴風編曲)/ブルートレイン(1979)
尺八 I 野村峰山・竹井誠 尺八II 川村泰山・米澤浩
尺八III 三橋貴風・阪口夕山 尺八IV 添川浩史・水川寿也
「オーケストラの夕べ」(3/13)で体現されるのは音楽の“現在進行形”。若き桐朋学園オーケストラの熱演を聞くことができる絶好の機会です。現代作品への取り組みは、日々表現力の鋭さを増して作曲家へと挑戦してくることでしょう。作品にとっては十分に練り上げられる時間をもち、そのプロセスも公開される(3/11)ため、音楽が生まれる緊張感を作曲家と共有できる“現在進行形”を体感してください。
1久行敏彦/《Breaths IV》〜for orchestra〜(2005/初演)
2南 聡/《歓ばしき知識の花園》op.15(1988-2004/初演)
木ノ脇道元(フルート) ROSCO(甲斐史子/ヴァイオリン、大須賀かおり/ピアノ) 金庸太(ギター)
3安良岡章夫/レイディアント・ポイントII(2001/2005/独奏打楽器版初演)
安江佐和子(打楽器)
4松永通温/内的観光(2005/初演)
十束尚宏・指揮 桐朋学園オーケストラ
●作曲家とオーケストラのワークショップを公開します(無料)
3月11日(土)17:00〜21:00 桐朋学園大学内402号室(京王線仙川駅徒歩5分)
久行敏彦作品、南聡作品、安良岡章夫作品、松永通温作品
※お申込は3月3日(金までに)メールで【1.お名前 2.所属 3.ご連絡先】をお伝え下さい。詳細をお知らせします。