
作曲家がつくる秋と春の音楽会シリーズ1
現音・秋の音楽展2005
“声の復権”
芸術監督:林光
9月3日[土]→10月24日[月] 全6企画
お客さまよりのご意見
〈現音・秋の音楽展2005〉では、全企画を通じてアンケートを実施しました。
お客さまより頂いたアンケートの中からいくつかを下記に紹介致します。
●9月3日(土)尺八を中心とした音楽づくりと演奏のワークショップショップ・コンサート アンケート/曲目
●10月10日(月/祝)器楽アトリエII アンケート/曲目
●10月15日(土)日本の室内楽〜演奏家と作曲家の出会うところ アンケート/曲目
●10月19日(水)第22回現音作曲新人賞本選会 アンケート/曲目
●10月23日(日)〜24日(月)アンデパンダン展第一夜・第二夜 アンケート/曲目
●9月3日 尺八を中心とした音楽づくりと演奏のワークショップ・コンサート/曲目表示
諸井誠さんの《竹籟五章》の音の無駄の無さが良かった。コンサート全体としては、コントラストが悪いのでは。今後の企画には、将来の音のあり様、音の多様化を望みます。(50代男性/会社員)
創作発表がなかなか面白かった。流れが気持ちよかったと思う。尺八の響きがこんなに心地よいとは再発見でした。(50代女性)
松尾祐孝さんの《富士三景今様》作曲者の富士への思いを考えながら聴いた。創作音楽は楽しかった。努力の結晶だと思う。(主婦)
●10月10日 器楽アトリエII/曲目表示
森田泰之進さんの《四角い風へのオード》が印象に残った。投影されたスコアが小さくてほとんど見えなかったけれど、このような公開ゲネプロはとても面白いので今後も続けて下さい。公開ゲネプロがあったのでコンサートも楽しめた。特殊奏法についてや特徴的な楽譜などほんの一部でも冊子に載っていると、曲が聴きやすいと思う。単に聴いただけでは良い曲と思える曲が、現代音楽には少ないので、今回のように作曲した理由がしっかりとわかるようなコンサートを企画して下さい。(30代男性/公務員)
どの曲も規制の制度、様式、あえていえばArt worldの枠の中にとらわれていると感じた。(20代男性/学生)
●10月15日 野口龍と朝日現代音楽賞受賞者による 日本の室内楽〜演奏家と作曲家の出会うところ/曲目表示
堀悦子さんの《光の舞》が印象に残った。大物の演奏家の演奏を聴けて良かった。生き生きとしていて好ましい。(70代男性/無職)
八村義夫さんの《星辰譜》、小倉朗さん《フリュート、ヴァイオリン、ピアノのためのコンポジション》が印象に残った。現代音楽というと入りにくい感じがしたが、今回の演目はいろいろと考えられていて楽しかった。近いものになったようだ。現代音楽といえども型にはまってしまう危険がある。より自由にやってほしい。他のジャンルの音楽とのコラボレーションなどはどうか。「古典」の続きの「現代音楽」にならぬように。(50代男性/会社員)
●10月19日 第22回現音作曲新人賞本選会/曲目表示
大村久美子さんの《浄められた息》が印象に残った。上演作品、演奏ともに、とても良かった。(20代男性/学生)
日本現代音楽協会主催公演ははじめてだったが、上演作品、演奏ともに良かった。シャピロ瑞絵さんの《般若心経》、山根明希子さんの《Transcend》が印象に残った。(50代/会社員)
声に焦点をあてたコンサートで、しかも現代曲の声の作品を聴けて満足でした。もっと自由な編成での声の作品の演奏会を望みます。シャピロ瑞絵さんの《般若心経》は、良くも悪くも作曲家の個性が垣間見れた。それくらい他の作品には見られなかったインパクトがあった。(20代男性/会社員)
肝付文子さんの《夢の波》は、一部には邦楽的(伝統的)響きにも聴こえましたが、全体としては「実験的」な印象を強く受けました。プログラムの文面で作曲者が語っておられるイメージは残念ながら感じられませんでした。演奏者の皆様は、本当にご苦労様です。(男性)
●10月23日 アンデパンダン展第1夜/曲目表示
作品それぞれに持ち味があって十分楽しめた。森田泰之進さんの《変面王子》が印象に残った。今後、チェロ演奏の企画を望みます。プログラム冊子は経費が掛かり過ぎではないかと思ってしまいました。どうせならA4判が良い。(60代男性/無職)

●10月24日 アンデパンダン展第2夜/曲目表示

※アンケートの掲載は日本現代音楽協会広報部が行いました。
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作曲家のみならず、演奏家、聴衆も充実感を覚える開かれた作品を
2005年度芸術監督:林光
こんにち、声=歌と「現代音楽」とはあまりに疎遠な関係になっているように思われる。むろん、そうでない作曲家が少なからず存在することは、まことにそのとおりであるのだが、それで安心してもいられない。
私が夢見るのは、声がもっともっと瑞々しく、華やいで、現代音楽シーンと切り結んでくれることである。そのために、今回、私にゆだねられた企画のすべてに「声」を必須の素材と条件づけた。
いまさら言うまでもないことだが、私は作曲の半ば以上は「声」とのコラボレーションである。けれどもそれらをモデルに「声の復権」を呼びかけるものでは無い。
想像を絶する新しい声の音楽の世界が切りひらかれるのを、心から望んでいる。
現代音楽演奏コンクール "競楽"入賞者を中心に
実行プロデューサー:小鍛冶邦隆
このアンサンブルは、日本現代音楽協会が隔年で開催している若い演奏家のための「現代音楽演奏コンクール "競楽"において入賞、入選した気鋭の演奏家を中心に、東京現代音楽アンサンブルCOmeTの主要メンバーの協力を得て結成されました。競楽から生まれたアド・ホックと、現音作曲新人賞の譜面審査を通過した作曲家は「現音作曲新人賞本選会」で出会い、また現音の若手会員の作品発表の場である「器楽アトリエ」では、アド・ホック、作曲家、聴衆がコラボレーションすることで、次代を担う音楽家たちが互いの感性を刺激しあいます。この相乗効果こそが現音の人材育成企画の特徴です。
尺八やその他の和洋管楽器も加えての音楽づくりと、演奏家とともに現代作品の初演を体験するワークショップが夏の間に展開されます。コンサートではワークショップでつくられた参加者自身による創作の発表と古典と現代の尺八曲等、尺八が他の管楽器の奏法にも反映し、ワークショップ参加者、演奏家、作曲家に共有され生まれ変わります。
▼コンサート
1創作発表/音楽づくりワークショップ参加者による創作発表
2松尾祐孝/富士三景今様(1996東京初演)
三橋貴風、山口賢治、神令、桜井咲山、ワークショップ参加者(尺八)
吉原佐知子、染谷京子(箏) 木村伶香能(十七絃) 松尾祐孝(指揮)
3古典本曲/鹿の遠音
三橋貴風、山口賢治(尺八)
4諸井 誠/竹籟五章(1964)
三橋貴風(尺八)
◎演奏アドヴァイザー:三橋貴風(尺八演奏家)
◎制作:佐藤昌弘
関連企画
▼7月31日(日) 洗足学園音楽大学現代邦楽研究所[溝の口]
音楽づくりワークショップ1…13:00〜15:00
現代作品(合奏)の初演体験1…15:30〜17:30
▼9月3日(土) アスピアホール[幡ヶ谷]
現代作品(合奏)の初演体験2…10:00〜12:00
音楽づくりワークショップ2…13:00〜16:00
○ワークショップ・リーダー 山口賢治(尺八)
○ワークショップ・サポーター
神令、桜井咲山(尺八)
木村伶香能、染谷京子、吉原佐知子(箏/十七絃)
○音楽づくりモティーフ提供
林光(日本現代音楽協会2005年度芸術監督)
○作品提供 松尾祐孝
※見学ご希望の場合は事務局まで事前にご連絡下さい。
“現代音楽ができるまで”
聴衆+演奏家+作曲家で共感する音楽工房
器楽アトリエII
「器楽アトリエ」は現代音楽演奏における記譜法や演奏技術、あるいは解釈といった問題について、若手作曲家の作品をとりあげて、楽譜をステージ上に拡大投影し、作曲家と演奏家が討議、また聴衆からの質疑応答も交えて行なう公開リハーサル(ワークショップ)とコンサートからなる企画です。この企画は作曲家と演奏家との協業の上に創造が成り立っていることを示しているだけでなく、作品が解釈や奏法によって様々な影響を受け変容していく過程をリアルタイムで知ることが出来ます。
1高野瀬 一/オウバアキル(2005初演)Sop, Cl/B-Cl, Vn, Pf
2宮川慎一郎/嫉妬の始まり(2005初演)Bar, B-Cl, Vn, Pf
3森田泰之進/四角い風へのオード(2005初演)Bar, B-Cl, Vn, Pf
◎ワークショップ指導:林光
◎ワークショップ進行:小鍛冶邦隆
【演奏】アンサンブル・アド・ホック
坂本知亜紀(ソプラノ) 松井康司(バリトン) 菊地秀夫★(クラリネット)甲斐史子*★(ヴァイオリン) 清水友美★(ピアノ) 鷹羽弘晃(指揮)
野口龍と朝日現代音楽賞受賞者による
日本の室内楽〜演奏家と作曲家の出会うところ
秀れた現代音楽の演奏家を表彰する「朝日現代音楽賞」は、1991年、朝日新聞社の寄託により始まりました。これまで、高い実績と大きな貢献をたたえて9名のヴェテランたちに、そして「現代音楽演奏コンクール“競楽”」で第1位を得た俊英12名(6組)に贈呈されています。
日本の数多くのフルート作品を初演し、日本の現代フルート音楽を推進してきた野口龍(第11回朝日現代音楽賞受賞)が、受賞を記念して、受賞者および「競楽」の若い入賞・入選者たちとともに作曲家とのコラボレイションから生まれた記念作を共演します。
1堀 悦子/フルートとギターのための二重奏曲“光の舞”(2003)
野口龍*(フルート) 佐藤紀雄*(ギター)
2末吉保雄/カンツォーナa・b…2人のフルート奏者のために(2005)
野口龍*、永井由比★(フルート)
3八村義夫(1938-1985)/星辰譜(1969)
甲斐史子*★(ヴァイオリン) 吉原すみれ*(ヴィブラフォン)
山口恭範*(テューブラーベル) 中川賢一(ピアノ)
4末吉保雄/おかる勘平(詩・北原白秋)(1975)
瀬山詠子*(ソプラノ) 野口龍*(アルトフルート) 溝入敬三*★(コントラバス)
菅原淳*(打楽器) 末吉保雄(指揮)
5山田英り子/Wishes─4本のフルートのために(2005改訂初演)
野口龍*、橋本岳人、織田なおみ★、菊池香苗★(フルート)
6小倉 朗(1916-1990)/フルート、ヴァイオリン、ピアノのためのコンポジション(1977)
野口龍*(フルート) 甲斐史子*★(ヴァイオリン) 中川賢一(ピアノ)
◎制作:末吉保雄・野口龍
◎後援:朝日新聞社
若い作曲家の音楽的発言を重視しその道を開くコンクール
第22回現音作曲新人賞本選会
本コンサートは、譜面審査を通過した4作品を演奏審査し、現音作曲新人賞受賞作を決定する本選会です(副賞15万円)。現音は1984年度から「現音作曲新人賞」を設け、毎年若い作曲家から作品を広く公募しています。“妥協のない厳選”という趣旨の元、募集作品のテーマや曲種は年度毎に審査員長が決定するため、表面的な公平感よりは、審査員長の個性による個性的な新人の発見を尊重する、という点に特徴があります。
1肝付文子/夢の波(2005初演)Sop, Fl, Cl, Vn, Vc, Pf, Cond
2大村久美子/浄められた息(2005初演)Sop, Fl/Pic, Cl/B-Cl, Vn, Vc, Pf, Cond
3シャピロ瑞絵/般若心経(2005初演)Bar, Fl/Pic, B-Cl, Vn, Vc, Pf, Cond
4山根明季子/Transcend(2005初演)Sop, Fl, Cl, Vn, Vc, Pf, Cond
◎審査員:林光(審査員長) 北爪道夫 野平一郎
【演奏】アンサンブル・アド・ホック
太田真紀★(ソプラノ) 竹澤嘉明(バリトン) 木ノ脇道元*★(フルート)菊地秀夫★(クラリネット) 甲斐史子*★(ヴァイオリン) 大友肇(チェロ)須藤英子*★(ピアノ) 小鍛冶邦隆(指揮)
日本の作曲界の「いま」が直裁に反映する二夜
アンデパンダン展第一夜・第二夜
「アンデパンダン展」は、その名“Independent”が意味するように、現音会員が自由な発想、独自のスタイルで作品を発表するコンサートとして、本年で40年周年を迎えます。現音の会員はすべて作品発表の実績を持つ作曲家であり、厳しい審査を経て入会しています。こうして選び抜かれた会員が自由に表現する場として、毎年このコンサートを目指し多くの力作が創られます。自由出品コンサートの特色として、様々な傾向の作品が演奏されるため、日本作曲界の現況を見通せるよい機会です。
▼第一夜 23日(日)19時開演(18時半開場)
1森田泰之進/変面王子(2005改訂初演)
多井智紀(チェロ)
2松永通温/MEDITATION IX(2005初演)
中村和枝(ピアノ)
3金田潮兒/吟詠・II - 独奏弦楽器の為の -(2003/2005ヴィオラ版初演)
甲斐史子*★(ヴィオラ)
4宗像 和/二枚のハンカチーフ - 「戦場のピアニスト」余話 - (2004/2005改訂初演)
竹澤嘉明(バリトン) 野口龍*(フルート) 遊間郁子(ピアノ)
5尾高惇忠/ピアノソナタ(2004初演)
野田清隆(ピアノ)
6佐藤昌弘/デュオ コンチェルタンテ(2005初演)
永井由比★(フルート) 佐藤昌弘(ピアノ)
7別宮貞雄/ヴァイオリンとチェロとピアノのための三重奏曲(1995/2005改訂初演)
安田明子(ヴァイオリン) 安田謙一郎(チェロ) 佐藤祐子(ピアノ)
▼第二夜 24日(月)19時開演(18時半開場)
1近藤春恵/二つの無言歌(1.2004 2.2005初演)Vn, Pf
2金藤 豊/冬の日(2005初演)Sop, Pf
3露木正登/三重奏曲〜クラリネット、チェロとピアノのための(2005初演)
4倉内直子/共生 - 反響の相互作用(2005初演)Cl/B-Cl, 2Vn, Va, Vc, Cb, Cond
5赤石敏夫/「ルーパ」 - クラリネット、ヴァイオリン、コントラバス、打楽器のための(2005初演)
6高原宏文/無伴奏チェロのための“アリア”(2005初演)
7河内琢夫/Song and Dance(2005初演)Vn, Vc, Pf
【演奏】アンサンブル・アド・ホック
太田真紀★(ソプラノ) 内山厚志★(クラリネット) 高野綾★(打楽器)金井亜沙美★(ピアノ) 相川麻里子[1・4・7]、花田和加子[4・5](ヴァイオリン)木佐貫美保(ヴィオラ) 寺井創(チェロ) 那須野直裕(コントラバス) 鷹羽弘晃(指揮)