現音アンデパンダン展初出品を終えて〜北條美香代


現音アンデパンダン展初出品を終えて〜北條美香代

現音アンデパンダン展第2夜終演後、このブログ原稿依頼を受け、高揚感の残る中勢い余って首を縦に振ってしまい、2夜の出品者の中では、最も若輩者の私が今回ペンを取る(キーボードを叩く)ことになってしまいました。

アコーディオンさて、現音に入会した何年か前になるのですが、現在奈良在住のため、ほとんど会に参加させていただいてはおりませんでした。にもかかわらず、今回初めて参加いたしましたのは、素晴らしい新進気鋭の若手アコーディオン奏者、二人の智美さんとの出会いがきっかけになっております。バロックから現代まで何でも幅広くこなせる、日本在住の貴重なクラシックアコーディオン奏者は現在お二人いらっしゃって、そのどちらもお名前が智美さん。東京の大田智美さんと大阪の松原智美さん、お二人とも御喜美江さんの愛弟子なのですが、演奏表現は全く違って、しかもそれぞれが違った個性を持って輝いているのです。このお二人と幸運にも知り合うことが出来て、出会ってからまだ3年ほどなのですが、その魅力に取り憑かれ、もうすでにアコーディオンの曲を(私としては驚異的なのですが)3曲も書いてしまいました。

今回、アンデパンダン展で発表した作品は昨年大阪で、松原智美さんに初演していただいた「花信風」という作品なのですが、これを大田智美さんが弾いたら、どんな風に料理してくださるのだろう、という尽きない好奇心から出品することになりました。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、当日のプログラムは蒼々たるメンバー。しかも何故か私がプログラムの最後となっており、緊張感をもって3時間ほどの時間をあっという間に過ごしました。どの作品もエネルギッシュかつ個性溢れるもので、言うまでもなく演奏の完成度も高い。濃密な時間と空気がリサイタルホールを包み続けました。途中、「私の作品はこれで正解なのだろうか?」と不安にさえなってしまうこともありましたが、そこは信頼出来る東京の智美さん。私の拙い作品を独特な空気感で包み込み、全く季節外れではありましたが「花信風=春を告げる風」を会場に届けてくれました。これを機に、アコーディオンという楽器の魅力を知って、また素晴らしい作品を創作してくださる作曲家の先生方が増えただろう、と確信できた一夜となりました。

終演後、大田智美さん(右)と

終演後、大田智美さん(右)と

▼《現音・秋の音楽展2013》「アンデパンダン展」詳細はこちら